物質を原子レベルまで観察できる次世代放射光施設「ナノテラス」を自動車などのタイヤの性能向上に活用します。神戸市に本社を置く住友ゴム工業がナノテラスを利用した研究拠点を仙台に開設することになりました。

17日は、立地表明式が行われ、住友ゴム工業の村岡清繁取締役常務から郡仙台市長に立地表明書が手渡されました。

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住友ゴム工業 村岡清繁取締役常務:
「安全で環境に優しいサステナブルなタイヤ(開発)を進めてきた。今回さらにナノテラスという新しい武器を得ることができた。ぜひナノテラスを活用し研究開発をさらに加速したい」

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東北大学青葉山新キャンパス内に整備中の次世代放射光施設ナノテラス。太陽光の10億倍明るい光りを使い、物質を原子レベルまで観察できる「巨大な顕微鏡」で、来年度から運用を予定しています。

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17日は、住友ゴム工業の研究開発担当者らが訪れ、計測装置などを視察しました。

住友ゴム工業研究開発本部 岸本浩通分析センター長:
「色んな設備がどんどん出来上がってワクワク感があり、新しいものがこれから出てくるんじゃないかと期待感を持った。(タイヤの)性能を向上させるヒントをこの施設で得たい」

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住友ゴム工業では、タイヤの劣化抑制や材料の新しい機能の発見などにナノテラスを活用したいとしています。

住友ゴム工業研究開発本部 岸本浩通分析センター長:
「(タイヤの材料の)中でも重要なのが硫黄。硫黄がどう変化してタイヤを硬くしたり、しなやかさを失ったりするのか、見えてくるようになると思う。そうすることで性能を長く持続させるタイヤをつくることができると考えている」

仙台での研究拠点となるのが、11月末に竣工予定の青葉区中央にあるアーバンネット仙台中央ビル。ナノテラスとの専用回線を持つ実験データの分析室などがあり、住友ゴム工業では来年4月からの活用を予定しています。