古い写真を頼りに当時の撮影場所を探し出す「ここダネ!」という地域学習に仙台市内の中学生が参加しました。60年以上前、学校近くに鉄道が通っていたことがわかるなど生徒たちは街の歴史に理解を深めました。

写真撮影をしたのは、仙台市立上杉山中学校美術部の生徒たちで、12月1日から校内での展示が始まりました。学校周辺の11か所の比較写真が並んでいます。

1958年頃の北仙台駅とそして、現在の駅。駅舎の形から今の様子だとわかります。

TBC

地域の歴史を学んでもらおうと企画されたこの取り組み。生徒たちは10月から11月にかけて学校周辺で、過去と現在の写真を重ね合わせる「同ポジ」の写真撮影を行いました。

11月4日に探したのは、あるものの跡地です。

TBC

撮影に協力する風の時編集部 佐藤正実さん:
「ここを電車が通っていたということ。今からこちらに向かっていきます」

かつて学校周辺を通っていたという「仙台鉄道」の線路。

TBC

「仙台鉄道」は、大正から昭和にかけて北仙台から旧中新田町まで伸びていた鉄道で1960年に廃線となりました。

TBC

さっそく、線路の跡地を探します。

撮影に協力する風の時編集部 佐藤正実さん:
「枕木の跡が見えませんか?」
生徒:
「見える気が…!」

TBC

実は歩いてきた道路が、線路の跡地。古い写真と同じ場所を無事、写真に収めることができました。

また、こんなクイズが出される場面も。

撮影に協力する風の時編集部 佐藤正実さん:
「全国の街路樹で一番多いのがイチョウなんだって。なぜだと思う?」

理由は100年前の関東大震災。イチョウの木だけが残っていたそうです。

撮影に協力する風の時編集部 佐藤正実さん:
「関東大震災では火事がおきました。(イチョウは)火事にも強い、水分量が多いんだって。(災害時)延焼させない特徴がある」

TBC

11月14日、生徒たちは、撮影を楽しむだけでなくこの学習にどんな意味があるのか考え始めていました。

生徒:
「もし未来の人が私たちみたいな活動をしたときに、資料になるものを残したいと思った」

TBC

そして、12月1日。ついに写真が校内でお披露目されました。こちらは、上杉山中学校から撮影した現在の写真。そしてこちらが1957年頃の写真。写真にも写る杉の山が学校名の由来になっています。

TBC

上杉山中学校 斎藤崇裕教頭:
「杉山の上手(かみて)、近くを意味する上手だから、この辺は上杉山(かみすぎやま)」
生徒:
「あ~!」

TBC

写真は来週まで校内に展示され、他の生徒や来校した保護者に見てもらうということです。

生徒:
「みんなで話したり楽しみながら写真を撮ったりして思い出にできて良かった」「昔の仙台の様子や人のことを詳しく聞けたので楽しかった」

TBC

今回写真撮影に協力した風の時編集部は、2021年から「ここダネ!」の事業を続けています。来年1月には、3年間で撮影した写真を1冊の本にまとめ関係者に配布する予定だということです。