すっかり日本でも定着したブラックフライデー。アメリカでは、感謝祭(サンクスギビングデー、11月の第4木曜日)翌日の金曜日のことで、その日の前後から大規模なセールが行われる。コロナ下でのEC需要の急拡大を経て、消費者はどこにいてもオンラインで商品をチェックしたり、注文したりすることが日常になった。多くのスタートアップがより快適な買い物体験の提供やコンバージョンの改善、EC事業者の収益向上などにつながるサービスやプロダクトを展開している。ブランドの強化やECサイトの進化を支えるスタートアップを紹介する。

ECとリテールのDXをグループ力で支援

日本の商習慣に合ったShopifyアプリで「コマースの進化」を後押し フィードフォース

フィードフォースグループ(本社:東京)は、デジタルマーケティング関連ツールを提供するフィードフォースや、デジタル広告運用のアナグラム、ECサイト出荷業務自動化支援のシッピーノなど、BtoB企業7社の持ち株会社だ。最近では、カナダ発のECプラットフォームShopifyを利用する事業者向けに、日本の商習慣に合わせたアプリの提供やUI/UX向上をサポートするなど、EコマースとリテールのDX支援に力を入れている。事業の概要や今後の展望について、代表取締役社長の塚田耕司氏に話を聞いた。

AIで注文から配送までを円滑化

コロナを追い風に急成長 インドのEC体験を改善するプラットフォーム GoKwik

2020年創業のGoKwikは、ECサイトにおけるショッピング体験の問題を解決することを目的としたソフトウェアプラットフォームを提供するインドのスタートアップだ。AIや機械学習を用いて、注文から配送までのプロセスを円滑化し、顧客が自社のポータルサイトで顧客にスムーズなショッピング体験を提供することを可能にする。代金引換の取り引きが多いインドにおいて、ユーザーが商品を開封せずに返品する問題やコンバージョン率の改善に取り組んでいる。共同創業者でCEOのChirag Taneja氏に起業の経緯や成長戦略について聞いた。

「人生で数回しか着ないドレス」もコスパ良く

ウェディングドレスもオンラインで簡単に売買。フォーマルウェアのマーケットプレイスQueenly

パーティドレスにウェディングドレス、学校等の公式行事で使用されるフォーマルウェアやスーツなどは、人生で数回しか着用しないのに値段が張りがちだ。米国発のQueenlyは、そんな高額でコストパフォーマンスが悪いものを、もっと気軽に、簡単に売買できるようフォーマルウェアのマーケットプレイスを展開している。立ち上げから2年という間もないスタートアップの道のりについて共同創業者でCEOのTrisha Bantigue氏に話を聞いた。

東証グロース上場へ アジア40億人市場を狙う

13カ国で事業展開 アジアのEコマースプラットフォーム 急成長スタートアップ AnyMind Group

AnyMind Group(本社・東京)は、Eコマース運用を支援するプラットフォームを展開する企業だ。商品開発から生産管理、ECサイト構築、物流、マーケティング、収益化までECに必要な機能をプラットフォームとして提供する。シンガポールから事業をスタートさせ、現在はアジア13カ国で展開する急成長中のスタートアップである。共同創業者でCEOの十河宏輔氏に事業の全体像や、アジアで事業を展開する理由について話を聞いた。

(AnyMind Groupは2022年12月15日に東京証券取引所グロース市場への新規上場を予定しており「今後もアジアを起点に40億人を超える市場をターゲットとした事業拡大を図ることで、中長期的な事業成長を目指していく」としている。)

ブランドを成長させる「独自の成功方程式」

データサイエンスでECブランドを強化 年数百億円規模のブランドを育て上げるユニコーンPattern

2013年設立のPatternは、ブランドがグローバルのオンラインマーケットプレイスで売上を上げるためのプラットフォームを提供している。そのポイントはデータサイエンスの活用だ。データを活用することで、さまざまなブランドがグローバルで売上を伸ばしているという。2021年10月には2億2500万ドルの資金調達を実施し、時価総額は2000億円を超えた。アジア展開も見据えている同社CEOのDavid Wright氏に詳細を聞いた。

「物撮り」いらずの3D画像作成

IKEAがスポンサー EC向け「3D商品画像」作成のプラットフォーム nfinite 小売業・メーカーの心強い味方になる

ECサイトに掲載する3D商品画像を作成するプラットフォームを提供する、nfinite(本社:フランス)。EC上で商品を販売する小売業界やメーカーは3Dの商品画像に注目し、導入を広げている。なぜなら、ECサイト上の3D商品画像は2Dと違い、商品の特徴を掴みやすく、購入率も高まるからだ。新型コロナの状況下でECの販売金額が伸長したことも受け、ECの拡大とともにnfiniteは成長を続けている。「商品撮影(物撮り)のコストを抑え、効率的で効果的」だとプラットフォームの特徴を説明する、創業者でCEOのAlexandre de Vigan氏に話を聞いた。

創業者はグッチのECシステムを構築した経験も

多様化する販売チャネルに対応するヘッドレスコマース・プラットフォームを提供する「Commerce Layer」の戦略

グローバルに展開するブランドのeコマースは、地域の商習慣や規制、そしてデバイスなど、多様化する販売チャネルに対応しつつ、独自の世界を伝えていく必要がある。Commerce Layerは、よりよいエンドユーザーの体験向上やフレキシブルな外部連携を可能とするため、フロントエンドとバックエンドを分けた「ヘッドレスコマース」のプラットフォームを提供する企業。世界的ブランドであるGUCCIのeコマースシステムを構築してきた経験から同社を創業したCEOのFilippo Conforti氏に、プロダクトの特徴や、日本を含めたグローバル戦略について聞いた。

バイドゥ出身のCEOが考えるグローバル展開

SaaSでワンストップのコマースプラットフォームを提供 Shoplazza サイト構築から運営、越境ECまでサポート

SaaS型ECプラットフォームを展開するShoplazza(本社:カナダ)。顧客企業のECサイト構築や海外マーケティング、ブランドマネジメント支援などを手掛けるスタートアップだ。Google、Meta、PayPal、Amazon Web Services(AWS)など大手テック企業とパートナーシップを組んでいる。使いやすいサイト構築ツールとグローバルマーチャント向けの体系的な管理プラットフォームで、顧客にワンストップソリューションを提供している。2017年にカナダのトロントで創業し、中国深圳にR&D部門を構えている同社は設立5年で、従業員数は400名規模に急成長している。創業者でCEOのJeff Li氏に起業の経緯や顧客に選ばれる理由、今後の展望などを聞いた。

元LCCグループCEOが発見した「最適な選択肢の提案」

AI・機械学習でECサイトのパーソナライズを支援するRokt 評価額19.5億ドルのユニコーンに

Eコマース向けのマーケティングテクノロジーを提供するRokt(本社・米ニューヨーク州)。AIや機械学習を用いて、オンラインの買い物客にとってパーソナライズされた、より関連性の高い購買体験ができるプロダクトを展開している。これにより、EC事業者の収益向上や新規客開拓、既存客とのエンゲージメント強化につながっている。ユニコーン企業となった同社の創業者でCEOのBruce Buchanan氏に、事業概要や今後の戦略について聞いた。

リテールテックの資金調達状況

リテール カテゴリ別資金調達動向レポート

読者により幅広い情報をお届けすべくスタートしたパートナーレポート企画。今回はスタートアップデータ分析サービス「Tracxn」によるレポートとなります。「リテール カテゴリ別資金調達動向」の日本語訳版を「TECHBLITZ」が作成しました。(2022年6月22日配信)

スマホで撮影するだけで「時計の価値」が分かる

世界最大の高級時計オンラインマーケットプレイス Chrono24 ヨーロッパ以外の市場にも注力

資産価値を持つ高級腕時計に着目し、世界有数のオンラインマーケットプレイスを展開するChrono24。120カ国以上から3000社以上の販売業者、3万人以上の個人販売者が出品し、サイト訪問者数は毎月約900万人を超え、年間約20億ユーロの取引高を達成した。コロナ禍でも業況は良好で、本社のあるドイツだけでなく、ニューヨークや香港などにも拠点を構え、将来的には日本でのオフィス設立も考えている。創業者で共同CEOのTim Stracke氏に、同社の成り立ちや今後の戦略を聞いた。

M&AでECブランドを成長させるアグリゲーター

ECアグリゲーターRainforest Life アジア発「ママ向け」ブランドに特化して買収 グローバルに成長

「現代のママ」向けのECブランドを買収し、グローバルに成長させるECアグリゲーターのRainforest Life社。2021年にシンガポールで創業した同社は、既にアジア各国の13社のブランドを買収し、主にアメリカ、ヨーロッパの消費者に向けて商品を販売している。同社が買収するブランドの選定は「利益率が高く、Amazonでのカスタマーレビュー数が多い『お母さん達が買う商品』を扱っている」という明確な特徴がある。創業1年超で年商(実績値)約3600万ドルに上るRainforest Lifeの共同創業者で、CFOのJason Tan氏に創業の経緯や事業の内容、会社の展望を聞いた。