TECHBLITZ編集部では今回「CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)」に焦点を当て、CVCの概要や起源、そして代表的なCVCを業界別に紹介する「CVC トレンドレポート vol.1」を作成しました。
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このトレンドレポートでわかること

●CVCの起源
●カテゴリー別CVC紹介(製造・ものづくり、自動車・モビリティ、化学・材料)



※今回TECHBLITZ上で配布する「CVC トレンドレポート vol.1」レポートは一部項目のみの短縮版となります。下記コンテンツを含んだ完全版は「BLITZ Portal」会員のみに配布いたします。
[完全版で追加される内容]
・カテゴリー別CVC紹介(小売・物流、石油ガス・エネルギー、金融・保険)

CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)の概要 CVCとは?

 CBInsightsの発表*によると、2021年に$173.8Bという過去最高の投資額を記録した世界のCVC(Corporate Venture Capital)の活動ですが、2022年は前年比で43%減となりました。その背景には、$100M超のメガラウンドへのCVCの参加が大幅減となり、より小規模な、アーリーステージの案件への投資が増えたことが挙げられます。

 その結果、CVCの出資件数については前年の4,964件に対して4,935件と微減にとどまりました。地政学的リスクに始まりエネルギー価格の高騰、インフレ、金利上昇と、ビジネス環境の不透明さが一気に増した年であったことを鑑みれば、企業のスタートアップ投資やオープンイノベーションへのコミットメントが堅持されている証であると言えるのではないでしょうか。

*Source & Image: CBInsights, "State of CVC 2022 Report"

 スタートアップにとってCVCには、財政的な支援にとどまらず、関連事業部との協業、大企業が持つアセットや顧客・パートナーとのネットワークを通して、成長を多面的にサポートしてもらえるという大きなメリットがあります。支援する企業側も、スタートアップの成長から財政的リターンを得るのみならず、協業を通して自社のイノベーションを加速させていくことができ、両者はWin-Winの関係を築くことができます。

 2022年は世界のスタートアップ投資のうち約19%をCVCが占めたというデータも示されており*、VC案件全体に占めるCVCの存在感の高まりがうかがえます。

*Source & Image: Global Corporate Venturing (GCV), "Corporate investors hold steady as VCs retreat"

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CVC の起源

 今日の CVC の起源は、1910 年代まで遡ると言われています。1914 年、化学メーカー DuPont の社長ピエール・S・デュポンが、当時広げすぎた買収戦略や競合 T 型フォードの人気により経営難に陥っていた創業 6 年目の General Motors(GM)に出資を行いました。GM の経営は持ち直し、戦争特需などもあり、DuPont 家は大きな財務的リターンを得ることになりました。戦後、自動車市場には人工皮革、プラスチック、塗料に確実に需要があるとの判断に基づき、今度は DuPont 社が GM に $25M の出資を実施。GM の事業成長を後押しすることで、自社製品の市場拡大に成功しました。また、DuPont と GM は、アンチノックガソリン添加剤をはじめ、新製品の開発でも密接な協力関係を築いていきました。

 両社の緊密な関係は、反トラスト法に引っかかり、1949 年に提訴されることになります。連邦最高裁は DuPont に不利な判決を下し、やがてDuPont は GM 株を処分するに至りました。

 しかし DuPont は GM との協業関係から得た学びを活かして CVC プログラムを展開するようになります。CVC の黎明期においてパイオニアとなり、1970 年代のオイルショックやスタグフレーションにより CVC 市場が縮小を余儀なくされるまで、その流れを牽引しました。現代へ目を向けると、Fortune 100 企業の 4 分の 3 近くが CVC 部門を持ち*、スタートアップとの協業を模索するまでになっています。次ページからは、Walmart の例外を除いて CVC を設置し、積極的な活動を展開している企業の取り組みを紹介します。

*GCV, "CVC takes a larger role in corporate innovation spend"

カテゴリー別CVC紹介

 「CVC トレンドレポート vol.1」は、以下の画像の内容で構成しております。そのうち読者の皆様がフォームから入手できる短縮版では、冒頭の「Overview」「CVCの起源」そして「カテゴリー別CVC紹介」の一部をご提供しています。

 日本企業が現状のトレンドを予測するうえで、またオープンイノベーションの進め方を考えるうえで、本レポートをお役立ていただければ幸いです。

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※今回TECHBLITZ上で配布する「CVC トレンドレポート vol.1」は一部項目のみの短縮版となります。完全版は「BLITZ Portal」会員のみに配布いたします。

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