沖縄の梅雨明けは平年より遅れています。29日は、沖縄本島地方で、積乱雲が帯状に連なる「線状降水帯」が発生し、大雨になっています。7月1日にかけて、梅雨末期の大雨に警戒が必要です。

29日 沖縄本島地方 線状降水帯が発生

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29日、南西諸島に前線が停滞し、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいます。沖縄本島地方では、未明から発達した積乱雲が帯状に連なる「線状降水帯」が発生し、大雨になりました。名護市では、2時40分までの3時間に159.5ミリの降水を観測し、1976年の統計開始以来、6月の1位の値を更新しました。気象庁は2時49分、沖縄本島地方に「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。

「顕著な大雨に関する情報」とは

気象庁では、2021年6月17日13時より「顕著な大雨に関する情報」などについて、提供を開始しました。これは、レーダーなどにより「線状降水帯」と考えられる雨域が確認され、なおかつ、土砂災害や洪水災害の危険度が、急激に高まってきた場合に、緊急的に発表する情報です。

線状降水帯「バックビルディング型」のしくみ

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線状降水帯は、その形成過程・構造によっていくつかの種類に分けられます。
その中でも、「バックビルディング型」線状降水帯は、長時間の大雨をもたらし、災害に直結する恐れが特に高い線状降水帯です。「バックビルディング型」線状降水帯は、上の図のようなしくみで、特徴として、地上付近の風(下層風)と上空の風(中層風)が同じ方角であることがあげられます。

沖縄の梅雨明けはまだ 那覇市の6月の降水量700ミリ超 16年ぶり

6月は、南西諸島付近に前線が停滞する日が多くなりました。沖縄の平年の梅雨明けは、6月21日ごろで、今年の梅雨明けは平年より遅れています。沖縄では雨量が多くなっており、那覇市では、6月1日から29日正午までの降水量は、799ミリになりました。那覇市で6月に降水量が700ミリを超えるのは、2005年以来、16年ぶりです。2005年の那覇市の6月の降水量は860.5ミリで、統計開始1891年以来1位の値です。今年は、29日正午の時点で、これに次ぐ2位の値になっています。

沖縄 梅雨末期の大雨に引き続き警戒を

沖縄では、前線や暖かく湿った空気の影響が、7月1日まで続く見込みです。発達した雨雲がかかることもあるでしょう。引き続き土砂災害などに警戒が必要です。沖縄に夏をもたらす太平洋高気圧が強まるのは7月2日ごろの見込みです。