きょう11月8日昼過ぎ、細い月が金星を隠す金星食が起こります。また、夕方から宵には、南西の低い空で細い月と金星が大接近。天体ショーを楽しめる所は?

金星食 約9年ぶり

きょう11月8日の13時30分から15時ごろ、月齢3の細い月が金星を隠す金星食が起こります。金星食は、月が手前を通ることで金星を隠す現象です。月と金星は約1カ月ごとに繰り返し近づいて見られますが、地上から見る月の通り道と金星の通り道がずれているため、金星食はなかなか起こりません。また起こる場合も観察できる地域が限られるため、珍しい現象と言えます。今回の金星食は、国内では九州の一部や沖縄、小笠原諸島などを除いた地域で起こります。日本の広い範囲で金星食が起こるのは2012年8月14日以来、約9年ぶりです。

金星食 時間帯は?

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国立天文台によると、東京では13時46分41秒に月が金星を隠し始めます(潜入開始)。この時の金星は、月の輝いていない部分に隠されます。13時48分48秒には、金星は全て隠されてしまいますが、金星も欠けているため、これより少し前には金星が見えなくなるでしょう。隠された金星は、14時37分50秒に月の明るい側から出現し始めます。月から金星全体が完全に出現するのは14時40分00秒ですが、やはり金星が欠けているため、これよりも若干早く月から金星が離れて見えるでしょう。各現象の時刻は、見る場所によって異なります。表に無い地点では、国立天文台HP「惑星食各地予報」を使うと、現象の時刻を調べられます。
福岡、北九州、大分、宇和島などでは、金星が部分的に月に隠される珍しい現象が見られます。月も金星も明るい天体ではありますが、日中の現象なので肉眼で見るのはかなり難しいため、双眼鏡や天体望遠鏡で観察しましょう。
今回の金星食が起こる空は、太陽からは比較的遠い位置ですが、操作を誤るなどうっかり太陽を見てしまうと、目を損傷し、失明に至るなどの重大な事故につながる可能性があります。観察する場合には十分に注意しましょう。

各地の天気は?

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西から寒冷前線が近づくため、沖縄や九州や中国・四国、近畿は、午後は広く雨が降るでしょう。東海や関東も次第に雲が広がりますが、雲の間からチャンスありです。北陸や東北、北海道は観察出来る所が多いでしょう。

夕方から宵 細い月と金星が大接近

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また、きょう(8日)夕方から宵には、南西の低い空で細い月と金星が大接近します。食が終わって月の後ろから出てきたばかりの金星が、夕方の空で月と並んで見られます。こちらは肉眼でもじゅうぶん楽しめます。
夕方、日の入りからしばらく時間が経つと、南西の低い空に金星が輝き始めます。10月30日に東方最大離角(金星が見かけ上太陽から東に向かって最も離れること)となった金星は、夕方の南西の空で見ごろとなっています。月は比較的明るいため、日の入りの頃にはすでに見えていることと思います。そのすぐ右下側に注目すると、空が暗くなるにつれて金星が見えてくるでしょう。月と金星との距離は、時間とともに少しずつ離れていきます。地平線に沈むまでの短い時間ですが、印象的な光景となりそうです。
こちらも、北陸や東北、北海道で楽しめる所が多いでしょう。