ラニーニャ現象が発生している状態の梅雨は、降水量が九州から近畿の太平洋側で多くなる傾向があります。今年の梅雨は、北陸から東北付近でも降水量が多くなる可能性があります。

ラニーニャ現象が発生している状態の梅雨 降水量は多い傾向

気象庁が今月12日に発表したエルニーニョ監視速報によると、昨年2021年秋からラニーニャ現象が続いており、今後、夏にかけてラニーニャ現象が続く可能性が高い(70%)と予測しています。

ラニーニャ現象は、太平洋の熱帯域で、東部で冷たい水の湧き上がりが平常時より強く、海面水温が平常時より低くなります。一方、西部には暖かい海水がより厚く蓄積します。この影響で、ラニーニャ現象発生時は、インド洋からインドネシア付近で、対流活動が活発になります。

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ラニーニャ現象が発生している状態の梅雨は、インド洋からインドネシア付近で対流活動が活発になることで、雨雲のもとである暖かく湿った空気が、梅雨前線に向かって流れ込みやすくなります。降水量は、西日本の太平洋側で平年より多い傾向があります。(西日本:九州、中国、四国、近畿)

今年の梅雨の特徴は?

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気象庁は、沖縄は5月4日ごろ、奄美は5月11日ごろ梅雨入りしたとみられると発表しました。

今のところの資料で、今後の傾向をみてみると、5月の終わりには、梅雨前線が九州南部付近まで北上するでしょう。日本気象協会が5月12日に発表した、2022年梅雨入り予想では、九州南部の梅雨入りは5月27日ごろです。前線の南北の動きによっては、広く雨が降ることもあるでしょう。この時、前線の北側では、上空に冷たい空気が流れ込む見込みです。このため、前線の活動が活発になる可能性があり、雨量が多くなることも考えられます。

その後、太平洋高気圧の北への張り出しは強く、梅雨前線は北上するでしょう。6月に入ると早々に、九州北部や四国、中国、近畿、東海など、本州でも梅雨入りする予想です。

ラニーニャ現象が発生している状態の梅雨は、前述したように、九州から近畿の太平洋側で降水量が多い傾向があります。今年は、それだけではありません。太平洋高気圧の張り出しが強いため、梅雨前線は平年より北よりに停滞することもあるでしょう。6月ひと月の降水量は、北陸から東北付近も平年より多いと予想している資料があります。今年の梅雨も、大雨に警戒が必要です。

沖縄や奄美 7月は夏真っ盛り?今年は南西諸島付近に前線が停滞しやすい

例年では、本州が梅雨の最盛期になると、沖縄や奄美は梅雨明けです。平年の梅雨明けは、沖縄は6月21日ごろ、奄美は6月29日ごろです。
今年は7月に前線が南西諸島付近に停滞しやすく、沖縄や奄美付近の降水量が平年より多いと予想している資料もあります。沖縄や奄美では、梅雨が明けたとしても、前線の影響で大雨になることもあるかもしれません。