九州北部と九州南部では今夜から線状降水帯が発生する恐れがあります。線状降水帯が発生すると、どんなことが起きるのか、過去の災害についてまとめました。

九州北部と九州南部 今夜から「線状降水帯」発生の可能性

九州北部と九州南部では、きょう15日夜からあす16日午前中にかけて、「線状降水帯」が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

九州北部、九州南部で、あす16日12時までに予想される24時間降水量は、多い所で、250ミリです。「線状降水帯」が発生した場合は、この数字よりもさらに雨量が増える恐れがあります。

線状降水帯による災害事例

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「線状降水帯」は雨雲が次々と発生し、発達しながら、風に乗って、同じような場所に流れ込むことで、大雨をもたらします。過去にも日本列島に甚大な被害をもたらしました。

記憶に新しいのは「令和2年7月豪雨」です。
令和2(2020)年7月3日から31日にかけて、梅雨前線が長い期間にわたって九州から東北の広い範囲に停滞し、各地で大雨となりました。なかでも3日から4日にかけては、球磨川流域に半日近く線状降水帯がかかり続け、猛烈な雨が降り続いたために、球磨川が氾濫。大規模な浸水などによる甚大な被害が発生しました。

200人を超える死者を出す大災害となった「平成30(2018)年7月豪雨」では、九州から東海にかけて複数の線状降水帯が発生し、河川の氾濫やがけ崩れ、浸水が多発しました。

「平成29年7月九州北部豪雨」は、平成29(2017)年7月5日から6日にかけて、台風3号と梅雨前線の影響により福岡県と大分県を中心に集中豪雨が発生。短い時間で一気に記録的な雨が降り、土砂災害や河川の氾濫などが相次いで発生しました。この豪雨をもたらしたのも「線状降水帯」です。

明るいうちに避難を

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これらの過去の災害のように、ひとたび線状降水帯が発生すると、大きな河川が氾濫したり、広い範囲で浸水したりと周囲の状況が一変し、大規模災害につながる集中豪雨となる恐れがあります。気がついた時には避難できない、という事態も考えられます。

さらに、今回は線状降水帯の発生が予想されているのが、「暗い時間帯」ですので、明るいうちに早めに避難することが大切です。もし、お知り合いの方が九州北部、九州南部にお住まいでしたら、明るいうちの避難を検討していただくよう、お伝えいただければと思います。