9月に入り、相次いで台風が日本に上陸や接近し、被害が起きています。日本の南には雲の塊が見られ、今後は台風の卵である熱帯低気圧に発達する見込みです。まもなく10月に入りますが、台風への警戒はしばらく続きますので、日ごろからの備えをしましょう。

新たな熱帯低気圧発生か?

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きのう23日に室戸岬の南で発生した台風15号は、東海地方を中心に記録的な大雨を降らせて、きょう24日9時に東海道沖で温帯低気圧に変わりました。9月に入り、南西諸島を通過した台風11号や12号。九州や中国地方、北陸に上陸した14号。今回の15号と相次いで日本に被害をもたらしました。

現在の日本の南の海上を見てみると、フィリピンの東に台風16号の渦を巻いた雲が見られます。台風16号はこのあと西に進路をとるため、日本への影響はなさそうです。台風16号の東側には広く、雲が広がっています。この辺りはまだまだ、対流活動が活発で雲が湧きやすい状態になっています。今後、台風の卵である熱帯低気圧が発生する予想です。この熱帯低気圧は、台風まで発達するか不確定ですが、北上する見込みです。複数ある予測の中には、発達して日本に近づく物もあります。今後の情報にご注意ください。

海面水温は下がったけど

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次々と発生した台風による強風や高波、台風本体の吸い上げ効果によって海水がかき混ぜられて、日本の南の海水面の水温は平年と比べて下がっています。日別海面水温の図を見ると9月初めは、平年より高い海域が広く見られましたが、きのう23日になると、平年並みか平年より低くなっていることがわかります。それでも、この海域の水温は27℃以上と台風が発達しやすい状況は続いています。

ただ、今回の台風15号のように、あまり発達していない台風でも、記録的な大雨になることはあります。日本付近はすでに秋の空気が入り込んでいて、内陸を中心に冷えている所があります。そこに熱帯由来の暖かく湿った空気が流れ込むと、この気温差によって雨雲が発達しやすくなります。また、山の斜面による地形性の効果も加わるとさらに雨雲が発達しやすくなります。台風があまり発達していなくても、油断しないようにしましょう。

台風の月別発生数

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台風の月別の平年発生数では、9月は5個です。今年は24日時点で5個(12号〜16号)発生していて平年並みとなっています。

10月の平年の発生数は3.4個となっていますが、長期予報を見ても、日本の南では雲の発生しやすい状況は続くと見込まれています。10月に入っても、しばらくは台風に警戒が必要となりそうです。日ごろからの備えを進めるようにしてください。

最新の情報 どこを見たら 何がわかる?

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最新の「気象情報」を入手するには、テレビやラジオなどの方法もありますが、インターネットで確認する場合、おすすめのチェックポイントが3つあります。

①雨雲レーダーをチェックしましょう。「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
②雷レーダーをチェックしましょう。雨雲レーダーと同じように使えます。また、雷が予想されている所では、落雷だけでなく、竜巻などの突風の可能性も高まっていて、ひょうにも注意が必要です。
③注意報・警報をチェックしましょう。発表されている注意報・警報の種類によって、どんな現象に注意・警戒しなければならないか、わかります。注意警戒事項には、いつまで注意・警戒すべきか、ということも書いてあります。