2022年10月を振り返ると「記録的な暑さ」「冬日」「初冠雪・初霜・初氷」「気温差」「台風・大雨」など、様々なことがありました。あすから11月。天気や気温はどうなるのでしょうか?

北海道で記録的な暑さ 東京都心など年間「夏日」日数最多

1日(土)は、高気圧に覆われ、全国的に日差しが降り注ぎました。さらに、北海道ではフェーン現象の影響も加わり、10月スタートは、記録的な暑さになりました。

最高気温は、北見市常呂で31.4℃を観測するなど、道内の9地点で「真夏日(最高気温30℃以上)」になりました。北海道で10月に真夏日になったのは、観測史上初めてのことでした。札幌市と帯広市は29.7℃、旭川市は28.2℃と、いずれもアメダスが整備され始めた1976年の統計開始以来、10月としては、最も高くなりました。

一方、本州では、年間の「夏日(最高気温25℃以上)」日数が最多になった所もありました。

年間の夏日日数は、東京都心では140日(これまでは2013年の137日が最多)、前橋市では141日(これまでは2013年の139日が最多)、秋田市では103日(2021年に並び最多タイ)に達しました。

今シーズン初の「冬日」 下旬は冬日地点が急増

一方、たびたび寒気が流れ込んだことで、急に季節が進んだ所もありました。

6日(木)夜遅く、最低気温は、北海道上士幌町のぬかびらでは氷点下1.0℃、伊達市大滝では氷点下0.5℃、真狩村では氷点下0.3℃を観測し、全国で今シーズン初の「冬日(最低気温0℃未満)」となりました。

7日(金)は、東京都心では、昼間も気温がほとんど上がりませんでした。東京都心の最高気温は24時に観測された13.3℃で、10月上旬としては過去2番目に低い気温でした。(過去1位は12.1℃:1934年10月7日。)

20日(木)未明には、群馬県嬬恋村で最低気温氷点下0.7℃を観測し、関東で今シーズン初の「冬日」となりました。

そして、下旬になると、広い範囲で、冷え込みが強まりました。

25日(火)は「冬日(最低気温0℃未満)」地点が、今シーズン初めて100地点以上となりました。同じく25日(火)の最低気温は、北海道稚内市沼川では氷点下6.3℃、幌加内町朱鞠内では氷点下6.0℃など、6地点で氷点下5℃以下となり、全国で今シーズン初の最低気温氷点下5℃以下を観測しました。

27日(木)は「冬日」地点が、今シーズンで初めて200地点以上となりました。10月に冬日200地点以上は2016年(10月31日)以来、6年ぶりのことでした。

初冠雪・初霜・初氷の便りが続々と

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この冷え込みで、各地から季節の便りが届きました。

5日(水)は、北海道の利尻山と旭岳で、平年より遅く初冠雪を観測。

6日(木)は、本州の山々でも初冠雪となり、青森地方気象台で八甲田山と岩木山、盛岡地方気象台で岩手山、富山地方気象台で立山の初冠雪を観測しました。

7日(金)は、北海道で冷え込みが強まり、全国で今シーズン初めて、初霜や初氷の便りが届きました。札幌管区気象台や帯広測候所で初霜と初氷、網走地方気象台で初霜を観測しました。札幌管区気象台の初氷は、平年より21日も早い観測でした。

19日(水)は、盛岡地方気象台で初霜を観測。本州で今シーズン初の初霜の観測となりました。なお、盛岡地方気象台の初霜は、5年連続して本州で一番乗りでした。

25日(火)は、山で雪を降らせる寒気が、関東付近まで南下しました。前橋地方気象台で白砂山と浅間山、宇都宮地方気象台で白砂山の初冠雪を観測し、関東で今シーズン初の初冠雪となりました。また、秋田地方気象台では初霜を観測。秋田地方気象台で10月に初霜を観測したのは、2003年以来19年ぶりでした。

27日(木)は、福島地方気象台と宇都宮地方気象台で初霜を観測しました。福島地方気象台で10月に初霜を観測したのは、2004年以来18年ぶり。宇都宮地方気象台の初霜は、関東で今シーズン初の観測でした。

大きすぎる気温差

また、秋らしく「日々の気温差」や「一日の中での気温差」が大きくなりました。

5日(水)は、新潟市の最高気温は17.9℃を観測、前日の最高気温29.5℃から、11.6℃もダウンしました。新潟市で10月に最高気温が前日より10℃以上低くなったのは、1999年(10月3日)以来23年ぶりのことでした。

6日(木)は、東京都心の最高気温が15.0℃で、前日より10.2℃ダウンしました。東京都心で、10月に最高気温が、前日より10℃以上低くなったのは、1999年(10月15日)以来23年ぶりのことでした。

20日(木)と21日(金)は、北海道標茶町で、2日連続で日較差(最低気温と最高気温の差)が20℃以上になりました。標茶町で10月に2日連続して日較差が20℃以上になったは、2015年以来7年ぶりのことでした。

台風 発生は4個 「接近なし」だが記録的な大雨も

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平年10月は、台風の発生数は3.4個ですが、今年の10月は、5個の台風が発生しました。

14日(金)15時、南シナ海で台風19号「ソンカー」が発生。翌15日(土)15時、フィリピンの東で台風20号「ネサット」が発生し、一時、「強い」勢力に発達しました。18日(火)15時には、南鳥島近海で、台風21号「ハイタン」が発生。27日(木)9時には、フィリピンの東で台風22号「ナルガエ」が発生しました。台風22号は、31日(月)12時現在「大型」で、南シナ海をゆっくり北上しています。そして、31日(月)12時には、カロリン諸島で台風23号「バンヤン」が発生しました。

ただ、いずれの台風も、日本への接近はありませんでした。10月に日本に台風が接近しなかったのは、7年ぶりのことでした。注:台風に関する情報は、31日(月)12時観測まで。

台風は日本に接近しなかったものの、大雨になった所もありました。

9日(日)は、高気圧の縁をまわって、暖かく湿った空気が流れ込み、紀伊半島の南東斜面で雨雲が発達しました。和歌山県では「記録的短時間大雨情報」が3回も発表されました。

また、14日(金)には、前線が停滞した影響で、伊豆諸島で雨が強まりました。東京都青ヶ島付近を対象に「記録的短時間大雨情報」が2回発表され、青ヶ島のアメダスでは、観測史上1位となる1時間降水量145.0ミリを観測しました。なお、1時間降水量145.0ミリは、歴代全国ランキングで、10月として3位の値でした。

11月の天気や気温 どうなる?

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さて、11月の天気や気温はどうなるのでしょうか?最新の1か月予報を見てみます。

天気は、沖縄・奄美では、気圧の谷や、湿った空気の影響を受けやすく、1か月全体の降水量は「平年並みか多い」でしょう。沖縄や奄美では、前線や台風22号の運んできた「暖かく湿った空気」の影響で、11月1日にかけて、大雨になるおそれがあります。

一方、東日本の太平洋側では、低気圧の影響を受けにくく、1か月全体の降水量は「平年並みか少ない」予想です。雨が少ないと、空気が乾燥しやすくなりますので、火の取り扱いに注意が必要です。

そして、気温は、週ごとに大きく変わりそうです。

11月4日までの平均気温は、北日本と西日本では「平年より高い」でしょう。

11月5日〜11日の平均気温は、北日本と西日本では「平年並み」で、前の週が「平年より高い」予想なので、季節が急に進みそうです。さらに、東日本は「平年より低く」、こちらも秋が急に深まるでしょう。一方、沖縄・奄美では「平年並みか高く」、季節がゆっくり進みそうです。

なお、11月12日〜25日の平均気温は、全国的に「平年並み」でしょう。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方