きょう11日夜は関東で雨や雷雨に。けさ震度5強の地震があった千葉県木更津市では、地盤が緩んでいるため少しの雨でも土砂災害に注意、警戒を。夜間は安全な場所でお過ごしください。あす12日も関東は一時雨の所も。週末は広く雨で、局地的強雨やまとまった雨となる可能性も。

きょう11日 関東で雷雨 夜にかけて天気急変に注意

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きょう11日(木)、関東の上空5500メートル付近にマイナス21℃以下というこの時期としては強い寒気が流れ込んで、大気の状態が不安定となっています。午後3時頃から東京都心でも雷鳴が鳴り響き、神奈川県海老名市では1時間に11.0ミリのやや強い雨を観測しました。(午後5時16分まで)

午後5時現在、関東全域に雷注意報が発表中です。
関東地方は、今夜にかけて所々で雨が降り、ザっと雨が強まる所もある見込みです。急な強い雨や、落雷、突風、ひょうなど、天気の急変にご注意ください。

きょう11日午前4時16分頃、千葉県南部を震源とする地震が発生し、千葉県木更津市で震度5強の揺れを観測しました。最大震度5強の地震が発生した千葉県でも昼過ぎから雨が降り、午後3時以降は、木更津市周辺にも雨雲がかかっています。
大きな地震の後、特に千葉県木更津市では、少しの雨でも土砂災害に注意、警戒が必要です。今夜は雨がやんでも安全な場所でお過ごしください。

あす12日の関東 午後はにわか雨に注意

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あす12日(金)は、きょうほど広範囲の雷雨にはならない見込みですが、大気の不安定な状態が続きます。
昼過ぎにかけて広く晴れますが、気温が上がる午後は、雨雲が発生しやすくなります。急に空が暗くなって、にわか雨の所があるでしょう。引き続き、変わりやすい天気にご注意ください。

週末〜週明け雨続く 天気回復で週半ば高温に注意

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13日(土)から15日(月)にかけては、高気圧が次第に東へ離れるとともに、湿った空気が流れ込むでしょう。
広い範囲で雨が降り、局地的に雨雲が発達することが考えられます。また、雨が断続的に数日降り続くため、まとまった雨になる可能性もあります。雨が強まる時間帯など情報に注意し、外出の際は足元にご注意ください。

大きな地震のあった地域を中心に、土砂災害のリスクが高まるおそれもあります。地震後の復旧作業中は特に十分な注意、警戒が必要です。

16日(火)頃から、天気回復に向かい、来週中頃は一気に気温が上がり、軒並み夏日となる予想で、30℃近い所も。
雨でヒンヤリする日が続いた後、一気に暑くなりますので、熱中症にご注意ください。

夜の災害 暗い中での行動は危険 家の中での対策を万全に

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夜間寝ている間に、災害が発生した場合はどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。

いざという時のために日頃から、メガネやスマートフォンといった生活必需品、災害避難時の行動に必要となるものは、就寝時に枕元においておくようにしましょう。ガラスの破片や床に散乱したものを踏まないよう、スリッパやスニーカーも置いておくと安心です。

夜間の災害時は、明かりの確保も重要になります。その際、家の各所の取り出しやすい場所に、複数用意しておくことをお勧めします。おすすめは、登山時などに使用する長寿命でコンパクトに収納できるLEDヘッドライトです。両手が空くため、荷物をもったり、とっさの事態でも手が使えたりするので安心です。なお、ろうそくやライターなど火を使うものは、余震やガス漏れ時に火事の危険があります。これらの使用は安全が確認されるまで使用は控えましょう。

停電になると街路灯はもちろん、信号機もつかなくなります。その場所にとどまることによって命の危険にさらされない限り、むやみに避難所などへ移動することは避けましょう。やむを得ず避難や外出の必要がある際は、必ず明かりで足元を照らし、複数人で行動するなど単独での行動は避けるようにしてください。

土砂災害の前触れは

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。