あす19日(金)は、真夏並みの暖気は東の海上へ。関東や東北を中心とした危険な暑さは、収まる見込み。ただ、この先も気温は高い傾向。熱中症の症状と、もしもの時の応急処置も参考に。

真夏並みの熱い空気 次第に東の海上へ

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きょう18日(木)も関東や東北を中心に気温がグングン上がりました。最高気温(午後3時まで)は、福島県伊達市で36.2℃、福島市で35.4℃、群馬県伊勢崎市で35.1℃、埼玉県熊谷市・鳩山町で35.0℃と、全国のアメダス5地点で35℃以上の猛暑日となりました。また、山梨県甲州市や福井市、千葉県船橋市など、5月としては統計開始以来、最も暑くなった所もありました。

暑さの原因の1つとなっているのが「上空の暖かい空気」の流れ込み。きょうは、関東甲信や東北の上空1500メートル付近で18℃以上と、真夏並みの暖かい空気が流れ込みました。加えて「強い日差し」と「山越えの風・フェーン現象」の影響もあり、5月としては記録的な暑さをもたらしました。

あす19日(金)正午の上空1500メートル付近の気温の予想を見ると、真夏並みの暖気は東の海上に移り、本州付近は9℃〜12℃のエリアの所が多く、平年並みに戻る所が多いでしょう。あすは関東や東北などの記録的な暑さも、収まりそうです。

※上空1500メートル付近で18℃以上の暖気は、晴れれば、最高気温35℃以上の猛暑日をもたらすこともある暖かい空気です。

あすは4月並みの所も 週末以降は再び汗ばむ陽気

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あす19日(金)は低気圧が九州から四国付近を進み、前線が沖縄周辺から本州の南にのびるでしょう。沖縄や九州、中国地方、四国、北陸は昼頃まで、近畿や東海はほぼ一日雨が降り、太平洋側を中心に雷雨や激しい雨の降る所がありそうです。関東や東北も午後は広く雨が降るでしょう。雨で日中の気温はあまり上がりません。最高気温は、名古屋で19℃と4月上旬並みで、きょう18日(木)より13℃ほど低下。東京都心や仙台は20℃を少し超えるくらいで、平年並みでしょう。

20日(土)以降は晴れる日が多く、21日(日)は名古屋の最高気温が30℃と真夏日に。25日(木)は札幌で25℃と夏日になりそうです。きょう18日(木)、気象庁から発表された1か月予報によると、この先1か月の平均気温は沖縄と奄美では「平年並みか高い」、九州から北海道では「平年より高い」となっています。今の時期は、まだ体が暑さに慣れていないため、それほど高い気温でなくても熱中症にかかることがあり、注意が必要です。

熱中症の応急処置

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熱中症の代表的な初期症状として、めまいや立ちくらみ、腹痛、顔のほてり、一時的な失神があります。万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。

衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。

水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。