21日(日)夜から黄砂が飛来するため注意が必要です。21日(日)夜は北海道や北陸、22日(月)は北海道〜九州にかけて広く飛来する予想です。影響や対策ポイントは?

黄砂 日本列島に広く飛来予想

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気象衛星をみると、大陸付近から朝鮮半島にかけて黄砂とみられる茶色いエリアが見られます。中国東北区から朝鮮半島付近で黄砂が観測されています。

21日(日)夜、日本付近を寒冷前線が通過した後、日本列島にも黄砂が飛んでくる予想です。21日(日)の夜は北海道や北陸に、22日(月)は北海道〜九州にかけて広い範囲に飛来する予想です。

黄砂の影響で、視程が10キロメートル未満となる所があるでしょう。また、視程が5キロメートル未満と見通しの悪くなる所もある見込みです。屋外では洗濯物や車などに黄砂が付着するなどの影響が予想されます。視程が5キロメートル未満となった場合、交通への障害が発生するおそれがありますので注意してください。

※視程とは、水平方向で見通しの効く距離です。

先月4月 31都道府県で黄砂観測

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日本列島は、先月4月12日〜13日は、北海道〜九州まで広い範囲で黄砂が飛来し、31都道府県で観測。東京で黄砂が観測されるのは、2021年の5月8日以来、2年ぶり、4月の観測は2007年以来、16年ぶりのことでした。各地で、空が黄色っぽく見通しが悪くなったり、車や洗濯物が汚れるなど影響がでました。14日も東京・名古屋・札幌で観測、16日は鹿児島、21日は新潟、22日は広島で観測しました。

今回、黄砂が観測されれば、4月22日以来、約1カ月ぶりとなります。

黄砂飛来3月〜5月が多い 影響は

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黄砂とは、中国大陸奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが、飛んでくる現象です。

黄砂は、上空の強い風によって、遠く離れた日本へも飛んできます。黄砂が最も多く観測されるのは、春(3〜5月)で、時には、空が黄褐色に煙ることもあります。また、黄砂は秋に飛んでくることもあります。日本で、黄砂が観測される回数が多いのは西日本ですが、東日本や北日本など広い範囲で黄砂が飛ぶこともあるのです。

黄砂の影響は、量が少ないと、遠くの景色がぼんやりかすむ程度ですが、黄砂の量が増えるにつれて、車や洗濯物などが汚れてしまったり、小型航空機の運航に影響がでたりすることもあります。また、呼吸器や循環器に係る疾患の症状の悪化が指摘されています。黄砂が予想される場合は、注意が必要です。

黄砂による健康被害を予防するポイント

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黄砂の健康への影響を予防するには以下の3つのポイントがあります。

① 日頃から最新の情報をチェックし、黄砂の飛来予測を把握しましょう。
② 黄砂が飛来している時は、不要不急の外出を控えることで黄砂を吸い込んでしまう量を減らすことが期待できます。特に、高濃度の黄砂が飛来しているときには、屋外での長時間の激しい運動は避けるとよいでしょう。 呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。
③ 黄砂が飛来している時は、マスク(不織布マスク等)を着用することで、ある程度の予防効果が期待できます。マスクを着用する場合には顔の大きさに合ったものを選び、空気が漏れないようにしましょう。

また、車に黄砂が付着してしまった場合は、タオルやぞうきんで拭くと細かなキズをつけてしまうことがあります。高圧洗浄などの水洗いが効果的とされていますので、洗浄すると良いでしょう。