強い台風2号は、今後さらに発達し、26日(金)には「猛烈な」勢力となる見込みです。台風の進路によっては、来週前半に、沖縄など日本に影響を及ぼす可能性があります。最新の台風情報に注意が必要です。

さらに発達 26日(金)には「猛烈な」勢力へ

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きょう23日(火)午前6時現在、強い台風2号はマリアナ諸島にあって、1時間に10㎞の速さで北へ進んでいます。中心気圧は960hPa、中心付近の最大風速は40m/s、最大瞬間風速は60m/sです。

このあと、この台風は、発達しながら北上し、25日(木)にかけて、「非常に強い」勢力でマリアナ諸島を通過するでしょう。台風の進路にあたるグアムでは、24日(水)頃から大荒れの天気となる見込みです。その後は、次第に西よりの進路を変えて、さらに発達するでしょう。26日(金)には中心気圧が915hPaまで下がり、中心付近の最大風速は55m/sが予想され、「猛烈な」勢力となる見込みです。
5月に台風が「猛烈な」勢力となれば、2015年の台風6号以来、8年ぶりです。

来週前半 沖縄など日本への影響も

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台風は太平洋高気圧の縁に沿って進みますが、太平洋高気圧の勢力の予想が難しいため、台風が北上するタイミングや転向するタイミングなど、進路予想にはまだ幅があります。

ただ、台風の進路によっては、来週前半には、沖縄など日本に影響を及ぼす可能性があります。また、29日(月)頃から日本海に前線がのびて、前線に向かって、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。前線の活動が活発になると、西日本でも雨の降り方が強まる恐れがあります。最新の台風情報にご注意ください。

避難場所や避難経路の確認を

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台風による大雨などが予想される前に、いざ避難する場合に備えて、あらかじめ避難場所や避難経路を確認しておくことは、とても大切です。その際、ポイントが3つあります。

①市町村が作成しているハザードマップや、地域防災計画を見て「自分の住む地域は、どのような災害のリスクがあるのか」「災害が発生した時の避難場所はどこか」「安全な避難経路はどこか」確認しておきましょう。その際、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所も確認しておくと、避難経路を決める時に役立ちます。また、自宅だけでなく、学校や職場など、よく立ち入る場所はどのような危険があるかも、家族で一緒に確認しておきましょう。

②浸水(冠水)した場合は、避難経路が限られてしまいます。事前に、複数の避難経路を確認しておきましょう。

③夜間は、昼間よりも、周囲の状況を把握しにくくなります。夜間の避難に備えて、建物など目印を決めて、避難経路を覚えておきましょう。

もしもの時に備えて、避難場所への避難経路を実際に歩いて、確認しておくこともおススメです。