惑星の中でもひと際明るく輝く金星。実は昼間も見つけることができます。きょう23日から25日にかけては、月との距離が近くなるため、見つけやすくなります。青空の中で金星を探してみませんか?

昼間も見える金星

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宵の空にひと際明るく輝く金星。月とともにその輝きを楽しんでいる方も多いことでしょう。この時期、夕方の西空に金星が目立つようになってきました。実は金星は、昼間、太陽が沈まないうちから見ることができます。

見つけやすいのは、月が昼間から見えて、金星の近くにある三日月から半月の時期。5月は23日以降の数日間、6月は21日以降の数日間です。青空の中で金星を探してみませんか?

昼間の金星の見つけ方

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昼間、金星を見つけるには、少しコツが必要です。
① 晴れて西の空に雲が少なく、空がなるべく青い日を選びましょう。青が濃い方が見つけやすいです。
② 目印となる月を青空の中で見つけます。5月23日は、三日月です。
③ 金星の5月23日の位置は、月から左側に月の大きさの5つ分ほど、24日は、月から5時の方向に約10度です。
5月25日以降は、太陽と月を結ぶ線上あたりを探しましょう。
注意:このとき、絶対に太陽を直接見ないでください。少しの時間でも目を痛める恐れがあり、大変危険です。必ず、太陽を建物の陰にしてから空を見上げてください。

なお、6月の金星は、22日に月に最も接近します。22日は、月のほぼ真下、約5度、21日は、10時の方向に約10度の位置です。

角度の測り方

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角度は体を使うと簡単に測ることができます。
① まっすぐに立ち、腕を前にまっすぐ伸ばします。
② 手を握ってこぶしを作り、角度を測りたい方向に腕を向けます。
③ このとき、握りこぶし1個分が約10度です。
また、手のひらを広げ、パーにした状態は20度です。
例えば太陽からの距離が20度の場合、握りこぶし2個分、または手のひら1個分がその距離となります。これは、大人でも、こどもでも共通です。

きょうの天気は

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きょう23日の日没前は、九州から近畿、北海道は晴れる所が多く、日中のうちに金星を観察できるでしょう。沖縄、東海や北陸、関東甲信、東北は曇りや雨の所が多いですが、あす24日、25日は全国的に晴れて、観察のチャンスがありそうです。