この先、関東甲信地方は、週明け5日(月)にかけて晴れて、最高気温25℃以上の夏日、30℃以上の真夏日続出となりそうです。再び暑くなるため熱中症に注意して下さい。次の雨は週の中頃、このタイミングで梅雨入りの発表があるかもしれません。

観測史上1位・6月1位の記録的な大雨

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6月2日(金)〜3日(土)午前にかけて、記録的な大雨となった関東甲信地方。

3日15時半までの24時間の日最大雨量は、
東京都心   218.0ミリ(6月1位)
埼玉県越谷市 260.5ミリ(観測史上1位)
など、各地で200ミリを超え、たった24時間で6月ひと月分の雨量を超える記録的な大雨となりました。

神奈川県箱根町では、3日15時半までの48時間の日最大雨量が496.5ミリ(6月1位)と、500ミリ近い雨が一気に降りました。

3日(土)午後は、天気が回復しましたが、これまでの記録的な大雨で、地盤が緩んでいる所があります。過去には、大雨が止んでから、数時間後に土砂災害や川の増水が発生した事例もあります。むやみに、家の裏山や川へは近づかないようにしましょう。

4日(日)から夏日続出・真夏日の所も

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あす4日(日)から、再び、夏日・真夏日続出となりそうです。東京都心の最高気温は、あす4日(日)は26℃と3日ぶりに夏日、5日(月)は28℃まで上がる見込みです。前橋など内陸では、真夏日続出となりそうです。

再び、グッと暑くなるため、こまめに休憩や水分をとり、熱中症には十分に注意しましょう。

次の雨は?梅雨入りはいつごろ?

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関東甲信では、5日(月)にかけて晴れる見込みです。

6⽇(火)〜7⽇(水)は、前線を伴った低気圧が本州の南岸付近を通過するため、雨が降るでしょう。その後、前線は本州南岸付近に停滞するため、曇りや雨の日が多くなりそうです。関東甲信の梅雨入りの平年は6月7日頃。早ければ、6日(火)〜7日(水)の雨のタイミングで梅雨入りの発表があるかもしれません。

気象庁では「梅雨は、春から夏に移行する過程で、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる季節現象」と定義しています。今までの天候と、その先1週間の予報をもとに、雨や曇りの日が多くなり始める頃を「梅雨入り」としています。なお「梅雨入り」について、具体的に「雨がどのくらい降ったら」というような基準は特にありません。

今年の関東甲信は、「台風+前線」の影響で、梅雨入り前から記録的な大雨となりました。天気は移ろいゆくもの。「この日から梅雨です」と線引き出来ません。気象庁も「●日頃」という表現をしているのは、そのためです。梅雨入りの「日にち」にこだわるより、本格的な雨の季節を前に側溝の掃除など早めに備えておきたいですね。