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28日午前9時、マリアナ諸島で台風11号が発生しました。台風9号や10号とトライアングルを形成するように位置し、今後発達しながら西よりに進み暴風域を伴う勢力まで発達するでしょう。また、この台風の南側にも、活動が活発な雲域があり、今後の動向に注意が必要です。

台風11号の進路

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台風11号が28日9時に発生しました。28日9時現在、マリアナ諸島にあって、西へ毎時10kmで進んでいます。中心気圧は996hPa、中心付近の最大風速は18m/sです。この台風は、やや発達しながら西よりに進み、31日9時には日本の南に達するでしょう。2日9時には東シナ海に達する見込みです。台風周辺地域および進路にあたる地域は暴風や大雨に、台風の進路にあたる海域は大しけに厳重な警戒が必要です。

フェーン(風炎)

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気象学者で気象庁の前進である中央気象台の第4代台長でもあった「岡田武松」は、フェーンを漢字二文字で『風炎』と巧みに表現しました。

山越え気流の風下側は高温と乾燥が同時に発生、厳しい暑さと同時に風が強いと火災も多くなりやすいということで、注意喚起の意味合いも込められています

北陸の西を北上するとフェーン(風炎)

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2019年8月15日15時頃、台風10号は広島県呉市付近に上陸、その後は中国地方から日本海に抜けました。図は地上天気図と台風接近前の8月11日から15日までの新潟の日最高気温及び日最大風速を観測した時の風向を表しています。

新潟では、11日から南東風が継続して気温は上昇、15日には最高気温39.2℃を観測しました。また、同日の中条は40.7℃、寺泊は40.6℃、三条は40.0℃を観測した他、石川県の志賀でも40.1℃を観測するなど、各地で体温超えの危険な暑さとなりました。

このように、台風が北陸の西側を北上する場合にはフェーン(風炎)による高温や乾燥、火災などに注意が必要です。

北陸の東を北上すると寒気が南下 季節が進んだ事例

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2019年9月9日5時前、台風15号は千葉県千葉市付近に上陸、首都圏を縦断後日本の東の海上へ抜けました。図のグラフは台風が上陸した9月9日から13日までの福井の日最高気温及び日最大風速を観測した時の風向を表しています。

福井では、9日から北北西〜北風が継続して10日からは気温は急降下、12日には最高気温27.5℃を観測しました。また、同日の金沢は27.8℃、富山は26.6℃を観測するなど、季節が進むきっかけとなりました。

依然強い夏の太平洋高気圧 季節の境目「秋雨前線」は南下しにくい

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このあとも、夏の太平洋高気圧の勢力は強く、秋雨前線や北からの涼しい空気は南下しにくい状況が続きそうです。本日28日、新潟では15時までに2.0ミリの降水を観測、先月7月20日以来、39日ぶりに0.5ミリ以上の雨が降りました。約40日とほぼ夏休みの期間を通して雨が降らなかったことになります。
今後も、広範囲で恵みの雨となるまとまった降水の可能性は小さくなっています。出来る範囲で節水に努め、暑さ対策を万全にして下さい。二学期が本格的に始まり、小さなお子さんなどの熱中症リスクが高まる懸念もあります。周囲の大人が気を配るようにして下さい。また、引き続き、農作物の水の管理や家畜の暑さ対策にも十分注意して下さい。

8月の平均気温(27日迄)は4地点全てで史上初の30℃超え 最も暑い夏!?

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8月27日までの月平均気温は、福井で30.4℃、金沢で30.5℃、富山で30.6℃、新潟で30.7℃と4地点全てで30℃を超え記録的な暑さとなっています。30℃を超えるのは初めてで、このまま行けば観測史上1位の8月(夏)となる可能性が高くなっています。

南の海上は対流活動が活発で、今日発生した11号の南側にも活発な雲域があります。上空の太平洋高気圧が弱まる過程で、高気圧の縁に沿って、新たな台風が日本の東を北上するようになれば、北から寒気を引き込んで季節を進めるきっかけとなることもありそうです。南の海上からしばらく目が離せません。