西日本を中心に11月20日までの60日間の降水量の合計は平年より少なく、平年の30%未満となっている所もあります。愛媛県の鹿野川ダムで貯水率がゼロに。岡山県の高梁川水系主要6ダム、京都府の日吉ダムなどで取水制限が行われています。この先も西日本では太平洋側を中心に降水量が平年より少ない見込みで、ダムの貯水率の低下が懸念されます。

降水量少なく 取水制限も

上の図は、9月22日から11月20日までの60日間の降水量の合計を平年と比べたものです。

東北の太平洋側や関東から九州、沖縄で平年より少ない所が多くなっています。特に中国地方や四国、九州、沖縄で茶色で示される平年の30%未満の地域があるなど、極端に少なくなっています。60日間の降水量は、岡山県倉敷市で49.5ミリと平年の28%、愛媛県松山市で53.0ミリと平年の25%、大分県臼杵市で52.5ミリと平年の17%、沖縄県石垣市伊原間で88.0ミリと平年の22%などと30%未満となっています。

国土交通省四国整備局の発表によりますと、11月21日0時で、愛媛県肱川水系の鹿野川ダムは貯水率がゼロとなっています。狩野川ダムのある愛媛県大洲市でも60日間の降水量は90.0ミリと平年の37%と少なくなっています。そのほか、愛媛県の銅山川3ダム、岡山県の高梁川水系主要6ダム、京都府の日吉ダムなど西日本では所々で取水制限が行われています。また、琵琶湖でも11月21日の基準水位はマイナス61センチと、平成4年から令和4年の平均の水位より少なくなっています。

降水量が少ない理由

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この秋、降水量が少なくなっている理由としては、一つは台風の少なさが考えられます。今年の台風の発生数は9月は2個、10月も2個、11月(20日まで)は0個と平年より少なくなっています。日本への接近数も9月は3個、10月は1個、11月(20日まで)は0個と平年より少なくなっています。

また、秋雨前線の活動もそれほど活発ではなかったことも降水量が少なくなっている理由の一つとして考えられます。

今後も降水量は少ない予想

11月16日発表の1か月予報では、12月17日までの降水量は、東日本と西日本の太平洋側、沖縄や奄美で平年より少なく、西日本の日本海側で平年並みか少ない予想です。この先もダムの貯水率の低下が懸念されます。限られた水資源を大切に使うよう心がけましょう。