8月のスタートは、西日本や東日本を中心に広く蒸し暑くなり、関東地方ではあちらこちらに発達した雨雲がかかって、激しく雨の降った所がありました。この先も、蒸し暑さが落ち着く日はなかなかなさそうです。子どもたちの夏休みも中盤にさしかかり、もうすぐお盆休みですが、まだ夏の思い出が全然作れていない!という方、多いのではないでしょうか。今回は、満天の星空と、心地の良いひんやり感でトレッキングが楽しめる、気象予報士おすすめスポット「乗鞍高原」をご紹介します。

夏の思い出1 満天の星空を観察

きょうから8月がスタートし、西日本では日中の気温が35℃を超えて猛暑日となった所が多く、東京都心ではくもり空の下で30℃を超え、蒸し暑くなりました。先月(7月)だけでも東京で25日、大阪で30日の真夏日(最高気温30度以上の日)を観測し、全国的に厳しい暑さになる日が多くなりましたが・・・この暑さ、8月に入ってもまだまだ収まらない見込みです。
毎日続く蒸し暑さにもううんざり!そんな方に、夏の思い出と涼しい気候、両方を叶えるおすすめスポットをご紹介します。
北アルプスの南部、長野県松本市の西端に位置する乗鞍(のりくら)高原は、標高1200mを超える高地にあり、松本市街地からは車で約1時間半の所にあります。
一般的に気温は標高1000m高くなるにつれ、約6度下がりますので、標高の高い高原では、真夏でも日中の気温は25度を下回り、標高2000m付近では20度を下回ることもあります。まさに天然のクーラー!また、湿度も控えめで過ごしやすく、高原の自然豊かな環境は、心も体もリフレッシュできますよね。
乗鞍高原は夏も涼しいだけでなく、周囲に星空を邪魔する灯りがほとんどないため、実は日本有数の天体観測スポットの1つでもあるのです。
高原内にはいくつもの観察スポットがありますが、特にオススメしたいのは、市ノ瀬園地の「まいめの池」周辺です。静かな湖面に、木々も幻想的に映り込み、星空を際立たせます。まいめの池周辺では、定期的に星空の観察会「スターライトツアー」が開催されています。星空観察に適した新月に近い土曜日に開催されるこのツアーでは、地元の星空ガイドさんや写真撮影講師による解説・アドバイスが受けられるため、子どもも大人も楽しめそう!
この時期は、天の川が特に綺麗に見えるはずです。肉眼で観察するもよし、星空の写真撮影に挑戦してみるのも良いですね。
夜の高原は想像以上にヒンヤリとしています。8月の夜間は、気温が15℃前後まで下がり、長袖の上着は必須です。しっかり準備をして星空観測に臨みましょう。

流れ星も見れるかも!(のりくら観光協会提供)
流れ星も見れるかも!(のりくら観光協会提供)

夏の思い出2 朝はご来光とともに

星空観察で夜を楽しんだあと、早起きするとさらに良いことがあります。高原の朝は小鳥の賑やかな声ではじまります。これも都会ではなかなかできない体験ですが、もっともっと早起きした人だけが体験できることも!
それは、太陽が顔を出す瞬間「ご来光」です。ご来光を観るには、乗鞍高原から朝3時半から4時ごろ出発の路線バス「乗鞍岳ご来光バス」で向かいます(マイカー規制がありますので、ご来光を楽しむにはこのバスの利用が必須です)。
ご来光を目指して夜中から歩くという厳しいスケジュールではありませんので、バスにさえ乗ってしまえば、比較的気軽にご来光を体験できます。日本一標高の高い所にあるバス停「標高2716m」で降り、長野県側(東側)の開けた所で鑑賞しましょう(詳しくはこちら→https://norikura.gr.jp/product/goraiko/)。この付近は、乗鞍高原よりさらに800〜1500mくらい標高が高く、夏でも明け方の気温は10℃以下、風が強いことも多いため、ダウンジャケットやニット帽などの防寒対策を万全にしておでかけください。
暗い山頂で待っていると、夜空に薄日が差し、やがて太陽が昇ってきます。オレンジ色の光が山肌や雲海を明るく染めていく、その美しさはきっと感動もの。早起きした人だけが味わえる感動の瞬間を、ぜひこの夏に味わってみてください。

乗鞍岳から眺めるご来光(松本市山岳観光課提供)
乗鞍岳から眺めるご来光(松本市山岳観光課提供)

夏の思い出3 日中はトレッキングでアクティブに癒しを

ご来光が観られるバス停「標高2716m」からさらに進んだ「畳平(たたみだいら)」では、数多くのトレッキングコースが整備されています。手軽に楽しみたいのなら、畳平のお花畑を一周する約30分のコースがお勧めです。ちょうどこの時期は、ハクサンイチゲの白い花が満開を迎えていて、まるで白い絨毯のよう!
ハクサンイチゲは、8月上旬まで見ごろということです。足元の花々、そして雄大な景色、標高の高いエリアならではの雲の動きなどを観察してみてください。このほか、本格的に山登りをしたい方は、標高3026mの剣ヶ峰を目指すコースもあります。
また、畳平から乗鞍高原を結んでいる路線バスは、日本一の高さを運行する絶景バスです。雄大な景色を楽しみながらの道中もなかなかできない体験と言えます。

畳平に広がるハクサンイチゲの白い絨毯(松本市山岳観光課提供)
畳平に広がるハクサンイチゲの白い絨毯(松本市山岳観光課提供)

この先の乗鞍高原の天気

乗鞍高原のある松本市では、来週の月曜日にかけて雲の広がる日が多く、雨の降る日が多いでしょう。現在日本の南の海上にある台風5号の進路によっては、週末から月曜日にかけての天気に大きく影響の出てくる可能性があります。火曜日以降は天気が回復する見込みですが、最新の天気予報を確認してからお出かけするようにしてください。
乗鞍高原は、松本中心部より標高が約600〜1300m高いため、松本市街の気温より4〜8℃程度低くなります。また、畳平まで登ると、高原よりもさらに5〜9℃も低くなります。このため、真夏と言っても日中は20℃を下回るエリアがありますので、長袖は必須です。さらに、標高の高い地域ほど、日照によって気温の変化が大きくなりますので、脱いだり着たりできる服装を心がけてください。
高原や山の天気は変化しやすいため、晴れの予報でも、雨具は必ず携帯しましょう。

長野県松本市の10日間天気(※松本市街付近の天気です。標高の高い乗鞍高原では気温等が異なりますのでご注意ください。)長野県松本市の10日間天気(※松本市街付近の天気です。標高の高い乗鞍高原では気温等が異なりますのでご注意ください。)