きょう21日(水)の最高気温は、梅雨空エリアではきのうより低くなりますが、湿度が高くムシムシ。晴れエリアではきのうより高くなる所が多く、真夏日になる所もあるでしょう。

梅雨空エリアは暑さ落ち着くも湿気たっぷり 晴れエリアは真夏日も

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きょう21日(水)の最高気温は、梅雨空のエリアではきのうより低くなりますが、晴れるエリアではきのうより高い所が多くなりそうです。

九州から東海にかけては、きのうほど気温が上がらないでしょう。特に日中に雨が降る九州、中国、四国では最高気温がきのうより5℃以上低くなる所もあり、厳しい暑さは落ち着きそうです。ただ、湿気がたっぷりで、締め切った室内や人混みなどでは、かなり蒸し暑く感じられます。気温がそれほど高くないと油断しがちですが、「湿度」が高い日は熱中症のリスクが高まるため、注意が必要です。室内では風通しをよくし、除湿を心がけるとよいでしょう。

一方、日差しが届く関東や北陸、東北、北海道にかけての最高気温はきのうと同じか、高くなる所が多く、27℃前後の予想です。きのうより5℃以上高くなる所もあり、特に東北を中心に30℃近くまで上がる所がありそうです。秋田では今年初めて真夏日になる可能性があります。

熱中症を引き起こす条件

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熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。

1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。

2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。

3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。

沖縄の八重山地方に「熱中症警戒アラート」発表

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なお、梅雨前線から離れた沖縄の先島地方では、軒並み30℃を超えそうです。八重山地方には、「熱中症警戒アラート」が発表されており、きょうも熱中症の危険性が極めて高い気象状況が続くでしょう。

熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。

①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。

②屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、外での運動は、原則、中止や延期をしましょう。

③普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。屋外で、人と十分な距離を確保できる場合は、適宜マスクをはずしましょう。

④熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。

⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。