24日(土)以降は次第に太平洋高気圧の勢力が強まるでしょう。沖縄や奄美は梅雨明けが近づいています。梅雨前線は北上し、26日(月)から27日(火)頃にかけて西日本日本海側を中心に雨量が多くなる恐れがあります。本州付近は梅雨の最盛期となるでしょう。

沖縄や奄美 梅雨明けが近づく

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南西諸島付近に梅雨前線が停滞し、沖縄や奄美で断続的に活発な雨雲がかかり、梅雨末期の大雨となっています。特に、奄美では、瀬戸内町古仁屋で降り始め(16日9時)からの雨量が500ミリを超えるなど記録的な大雨となっています。

23日(金)までは断続的に雨が降り、奄美では雷を伴って激しい雨の降る所があるでしょう。奄美では、これまでの記録的な大雨で地盤の緩んでいる所があります。引き続き土砂災害に注意、警戒が必要です。

24日(土)以降は、太平洋高気圧が次第に勢力を強めるでしょう。このタイミングで、沖縄や奄美は梅雨明けとなる可能性があります。来週は強い日差しが照り付けて、厳しい暑さとなりそうです。熱中症にご注意ください。

梅雨前線が北上 西日本日本海側を中心に雨量が多くなる恐れ

沖縄や奄美が梅雨明けするということは、梅雨前線が北上し、九州や四国、本州で梅雨の最盛期となります。

26日(月)から27日(火)頃は梅雨前線が九州の北に延びるでしょう。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州や中国地方を中心に雨量が多くなる恐れがあります。

28日(水)から29日(木)頃にかけても梅雨前線が本州付近に延びて、日本海側を中心に雨が降るでしょう。

梅雨の最盛期に

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30日(金)以降も梅雨前線は本州付近に停滞しやすくなり、広く梅雨空となる予想です。九州から東海、北陸は断続的に雨が降るでしょう。関東や東北も7月3日(月)以降は雨の降る日が多くなりそうです。

最高気温は平年並みか高くなるでしょう。関東以西は30℃くらいまで上がり、蒸し暑い日が多くなりそうです。気温に加えて、湿度が高いと熱中症のリスクが高まります。熱中症に注意が必要です。

沖縄は夏空が広がり、厳しい暑さが続くでしょう。

日頃から大雨の備えを

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梅雨の最盛期には毎年のように大雨による被害がでます。大雨災害による被害を少しでも小さくするために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。