記録的な大雨となっている秋田県ではきょう16日(日)も雨が降り、さらなる大雨災害に厳重警戒を。東北や北陸は19日(水)頃も再び雨量が多くなる恐れがあります。一方、関東以西では18日(火)頃まで猛暑のピークとなり、関東甲信や東海を中心に体温超えの暑さとなるでしょう。

秋田県で記録的大雨 19日〜20日も東北や北陸を中心に再び雨量が多くなる恐れ

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活動が活発な梅雨前線の影響で、秋田県では記録的な大雨となっています。秋田市太平山ではきょう16日(日)の午前5時までの48時間雨量が350ミリを超え、観測史上1位の大雨となっています。きょう16日(日)も秋田県を中心に活発な雨雲がかかるでしょう。秋田県では氾濫が発生している河川があり、地盤の緩んでいる所があります。普段災害が起きないような地域でも洪水害、土砂災害の危険度が高まっており、厳重な警戒が必要です。

前線の活動は次第に弱まりますが、17日(月)海の日から18日(火)にかけては暖かく湿った空気が流れ込むため、東北では大気の状態が不安定になるでしょう。所々で雨雲が発達し、局地的に強い雨が降りそうです。

19日(水)から20日(木)にかけては北日本付近に前線が延び、前線上の低気圧が北日本付近を通過するでしょう。東北や北陸を中心に再び雨量が多くなる恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意、警戒が必要です。

18日まで暑さのピーク 体温超えの暑さも 熱中症に警戒

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きょう16日(日)から18日(火)頃にかけては太平洋高気圧が勢力を強め、西日本から東日本付近を覆うでしょう。

九州から関東甲信、北陸を中心に強い日差しが照り付けて、今回の暑さのピークとなりそうです。猛暑日(最高気温35℃以上)の所が多く、東海や関東甲信を中心に所々で体温超えの暑さとなるでしょう。東京都心で37℃、熊谷などで38℃くらいまで上がる予想です。熱中症リスクが高くなりますので、暑さ対策は万全になさってください。

19日(水)から20日(木)は太平洋高気圧の勢力は弱まり、前線が南下するため、広く雨が降るでしょう。猛暑のピークはいったん超えそうです。ただ、蒸し暑さは続くでしょう。

安定した夏空は続かず 梅雨明けどうなる?

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21日(金)以降は関東甲信以西は晴れ間の広がる日が多くなるでしょう。ただ、所々でにわか雨はありそうです。北陸や東北も21日(金)以降はいったん晴れ間がでますが、24日(月)以降は雨の降る日が多くなるでしょう。

気になる梅雨明けですが、九州から関東甲信では太平洋高気圧の勢力が強まるきょう16日(日)から18(火)頃が一つのタイミングとなりそうです。ただ、19日(水)には再び雨が降るため、日差しの戻る21日(金)以降となる可能性もあります。例え梅雨明けしたとしても、今年の夏はエルニーニョ現象の影響があり、安定した夏空が続くことはない見込みです。所々でにわか雨や雷雨があるでしょう。また、北陸や東北ではこの先も雨が降りやすく、梅雨明けはまだ先となる可能性があります。

熱中症予防のポイント

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熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。

① 日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
② できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③ 暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、こまめに室温を確認しながら調節するとよいでしょう。

もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。