川の氾濫や浸水、土砂災害などの甚大な被害が起こっている秋田では、この先も雨の降りやすい状態が続くでしょう。特に18日(火)〜19日(水)は、再び大雨の恐れがあります。引き続き、土砂災害、川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

あすも局地的に雨脚が強まる

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あす17日(月)は、梅雨前線の活動は弱まりますが、湿った空気は引き続き流れ込むでしょう。秋田県は広い範囲で雨が断続的に降る見込みです。止んでいる時間もありますが、局地的に雨脚の強まることもありそうです。雨が止んでいても、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所もありますので、ご注意ください。

最高気温は、25℃以上の所が多く、横手など30℃以上の所もあるでしょう。復旧作業など屋外や避難先での熱中症に十分に注意してください。

なお、公的な各種支援等を受けるためには「り災証明書」が必要となり、ご自宅などの被害状況を記録に残しておくと大きな混乱なく「り災証明書」を受け取ることができます。
適切な記録を残すための写真撮影をする3つのポイントがあります。
・Step1 建物の全景を撮る(なるべく周囲4面を撮影)
・Step2 浸水した深さを撮る(メジャーを使って水が浸かった深さを測定、遠景や近景で撮影)
・Step3 被害箇所を撮る(遠景や近景で2セットが基本)

(参考:防災科研HP)

18日〜19日は再び大雨に警戒

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18日(火)になると再び前線が活発になり、日本海から発達した雨雲が東北地方にかかる見込みです。まだ予測には幅があるため、雨が強まる所が変わる可能性があります。最新の情報を常に確認するようにしましょう。

少しの雨でも、これまでの大雨の影響が残っているため、土砂災害、川の増水や氾濫、浸水などの被害が起こることもあります。油断なさらずにお過ごしください。

19日(水)18時までの72時間雨量積算予測を見ると、秋田県では局地的に200ミリ近い雨が降る恐れがあり、山形県や新潟県にも同じくらいの量の雨が降る可能性があります。これらの地域でも大雨に警戒してください。

土砂災害の前触れは

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

いつ避難する? タイミングは?

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土砂災害や川の増水などの災害は、急に発生して、一気に被害が広がるため、避難が遅れると、命にかかわります。

そこで、避難のタイミングが重要です。警戒レベル3の場合、高齢者や障害のある方などは、安全な所へ避難しましょう。警戒レベル4では、対象地域の方は、全員速やかに避難してください。警戒レベル5では、すでに安全な避難ができず、命が危険な状況です。このため、警戒レベル5緊急安全確保の発令を待ってはいけません。警戒レベル4までに、必ず避難してください。

天気が荒れてしまうと、道路状況が悪くなったり、暴風で物が飛んできたりするなど、避難の際の危険度が高まります。避難指示が出されていなくても、少しでも危険を感じたら、自ら避難しましょう。不安を感じたら、その時が避難のタイミングです。「自主的に、早めに、安全な所へ避難する」という防災意識をもって、避難する際は、近所の方々にも声をかけ、複数で行動してください。