きょう20日、気象庁は「中国、近畿、東海が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。東京都心でも、セミの声が鳴り響く日が続くようになりましたが、関東甲信の梅雨明けのタイミングの1つが今週末、土日になりそうです。

中国、近畿、東海で梅雨明け いずれも平年より1日遅い

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きょう20日、気象庁は「中国、近畿、東海が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
いずれも平年より1日遅く、昨年に比べると、中国は6日早く、近畿、東海は3日早い梅雨明けとなりました。

※梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。なお、梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値で、春から夏にかけての天候経過を考慮して再検討され、見直されることがあります。

梅雨明け 地域によってバラつく 関東甲信はこの土日がタイミング

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まだ梅雨明けしていない地域は、九州南部、九州北部、関東甲信、北陸、東北南部、東北北部です。

この先の週間予報と天気図を照らし合わせてみていくと、北陸では、あす21日から比較的安定した晴れの天気が続くため、あす21日に梅雨明けの発表があるかもしれません。
関東甲信ではあす21日も、大気の不安定な状態が続き、所々で雨雲が発達します。ただ、あさって22日以降、雨の可能性が低くなるため、この土日が梅雨明けのタイミングとなるでしょう。
東北も早ければ、今週末に梅雨明けとなる可能性があります。
ただ、あす21日までは局地的な大雨によって、土砂災害のリスクが急に高まる恐れがあるため、警戒を続けてください。

九州や四国は、しばらくは湿った空気が流れ込んで、大気の不安定な状態が続くでしょう。
太平洋高気圧が西へ張り出す26日以降は、西日本の広い範囲で夏空が広がる見込みです。九州や四国も来週中頃には梅雨明けとなりそうです。

梅雨明け直後は、厳しい暑さが続くため、熱中症に警戒してください。
海や川などのレジャーをされる方も増えますが、一気に水の事故が増加するため、注意してください。

日本気象協会 梅雨明け予想

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7月下旬は、太平洋高気圧の北への張り出しが強まる見込みです。その後、8月上旬以降は、いったん高気圧の北への張り出しは弱まるでしょう。

きょう20日、中国、近畿、東海の梅雨明けの発表に続いて、あす21日に北陸で、22日は関東甲信、東北で梅雨明けとなるでしょう。
その後、26日には、四国と九州北部と九州南部で梅雨明けする見込みです。

<梅雨明け予想 7/20>
東北北部 7月22日ごろ 平年より早い
東北南部 7月22日ごろ 平年並み
北陸   7月21日ごろ 平年並み
関東甲信 7月22日ごろ 平年より遅い
四国   7月26日ごろ 平年より遅い
九州北部 7月26日ごろ 平年より遅い
九州南部 7月26日ごろ 平年より遅い

最近10年(2013-2022年)、関東甲信と九州北部・九州南部の梅雨明けを比較すると、
・関東甲信より九州北部の梅雨明けが遅かったのは5回(2013年、2015年、2017年〜2019年)
・関東甲信より九州南部の梅雨明けが遅かったのは4回(2013年、2015年、2017年、2018年)あります。

8月上旬は湿った空気が流れ込むため、梅雨明け後も大雨の情報には引き続き、注意をしてください。