夏真っ盛り! あまりの暑さに食欲が落ちがちですが、色鮮やかな夏野菜はお箸の進みを助けてくれますよね。夏野菜といって、皆さんはどの野菜を真っ先に思い浮かべますか? トマト、キュウリ、ピーマン、トウモロコシ、枝豆……いえいえ! 夏はやっぱりナスでしょう!! 油と相性のよいナスは、揚げてよし、炒めてよし。また和食の上品な味わいにもマッチするので、焼きナスにしても味噌汁に入れても美味しいですよね。
これからまだしばらく旬の野菜として美味しさが際立つナスの、知っているようで知らないトリビアをご紹介しましょう!

「秋ナスは嫁に食わすな」の意味は、姑の意地悪ではない!

ナスの原産国はインド。奈良時代に中国を経て日本に入ってきた野菜です。皆さんが日頃目にする「中ナス」の他に、漬物に適した「小ナス」、関西・北陸地方で一般的な「丸ナス」、関西から九州地方にかけてよく目にする「長ナス」、アメリカ産の丸々とした「米ナス」、さらに「水ナス」「卵型ナス」など、様々な種類があります。
ナスの皮の紫色はポリフェノールの一種であるナスニンによるもので、この色素は鉄やアルミニウムに反応し、キレイな紺色になります。それを利用してナスを漬物にする時には、古釘を一緒に入れると色鮮やかなナスの漬物ができるんですよ。
夏野菜は体を冷やすと言われますが、ナスは特にその作用が強いそう。
「秋ナスは嫁に食わすな」の意味を、「美味しいナスを嫁には食べさせない」という姑の意地悪だと思っている方もいるようですが、真意は「体を冷やしてお腹の子に障ったら大変だ」という姑の優しさなのです。
また、ぜんそく持ちの方や、のどが弱い方もナスは控えたほうがよいと言われます。多食すると、のどが荒れる可能性があるそうです。
……ここまで書くと、なんだかナスってあまり体によくないように思う方もいらっしゃることでしょう。
実はナスは、栄養価という点では魅力的な食材ではありません。低たんぱく低カロリーで、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、鉄、カルシウム、食物繊維を含んでいますが、それはごくわずかな量です。
しかし近年、注目を集めている成分があるのです。
それは前述したナスニン、さらにクロロゲン酸などのポリフェノール類。皆さんご存じのように、ポリフェノールは活性酸素による酸化を抑制する働きがあり、アンチエイジング効果を期待できますよね。
また、ナスに含まれる「コリン」という成分は血流をスムーズにすることが分かっていて、さらに神経伝達の活性化、認知症予防の効果も期待されているんですよ。

色も形もいろいろ……実は種類豊富なナス
色も形もいろいろ……実は種類豊富なナス


ナスの効果的な調理法とレシピをご紹介

ナスニンなどのポリフェノール類はナスの皮に含まれるので、ぜひ皮ごと食べることをお勧めします。またアク抜きのために水にさらす方もいると思いますが、カリウムやクロロゲン酸などは水に溶けだしてしまうので、さっと洗う程度にしたいもの。
■おススメレシピ【ナスとカボチャの揚げびたし】
ナスのβ—カロテンとポリフェノール、カボチャのビタミンC、ビタミンE、ごま油のビタミンEの相乗効果で抗酸化作用がさらに強まります。免疫力UPとシミ予防効果も期待できますよ!
手順1/ナスはヘタを取り、カボチャはワタを取り除く
手順2/ナスとカボチャを食べやすい大きさに切り、熱したごま油に入れて素揚げにする
手順3/3倍濃縮のめんつゆ60ccに水120cc、生姜の絞り汁小さじ2をボールに入れてよく混ぜ、揚げたてのナスとカボチャを漬ける
手順4/粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして出来上がり
これなら簡単ですよね。今晩の夕食にぜひお試しあれ!
―― 素揚げしたナスとカボチャをカレーにトッピングしてもよいですね。ほてった体を冷やしてくれるナスを上手に使って、暑い夏を元気に乗り切りましょう!
参考/「旬の食材百科」「免疫力を高める 健康食べ物・栄養食品効果効能ナビ」「食品の効果効能辞典」「医学・健康情報サイトJ-Medical」ほか

夏野菜をトッピングしたカレーは色鮮やか
夏野菜をトッピングしたカレーは色鮮やか