きょう21日も所々で雨雲が発達。北海道十勝地方では猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表。都心の空には、局地的豪雨となっている際に見られる「雨柱」も。全国的に大気の状態が不安定で、今夜にかけて局地的大雨や雷雨に十分な注意を。

雨雲発達 きょう21日午後も広く大気不安定

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きょう21日も気温の上昇とともに、広い範囲で大気の状態が不安定となってます。

北海道十勝地方清水町付近と芽室町付近では、きょう21日午後2時50分までの1時間に約90ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。
午後からは、九州から北海道にかけての山沿いや内陸部を中心に所々で雨雲が発達し、瞬く間に周囲の状況が悪化するような、危険な雨の降り方になっている所もあります。

雨が降っている場所は局地的ですが、岡山県鏡野町上齋原(かがみのちょう・かみさいばら)で1時間に41.5ミリ(午後2時45分まで)、長野県伊那市の長谷(いなしのはせ)で1時間に32.0ミリの激しい雨を観測した所もありました。(午後1時57分まで)

午後2時40分頃、東京都心から多摩方面を見た空には、局地的豪雨となっている際に見られる「雨柱」が見えました。

今夜にかけて激しい雨や雷雨の恐れ 天気急変に注意

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今夜にかけて、全国的に発雷確率が高くなっていて、九州から北海道にかけて局地的に激しい雨や落雷、竜巻などの突風の恐れがあります。
気温が下がる夕方から外出を考えている方もいると思いますが、積乱雲が近づく兆しがある際には、早めに安全な場所に避難するように心がけてください。

ゲリラ豪雨の前兆

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ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。

このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の可能性がありますので、ご注意ください。

ゲリラ豪雨に遭遇したら

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ゲリラ豪雨(局地的な大雨)に遭遇したら、次の3つのことを心がけてください。

① 頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の、窓から離れた所へ避難しましょう。
② 最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨(局地的な大雨)は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが、特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
③ 地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨(局地的な大雨)が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。