あす20日夜以降、北海道の上空には今季一番の寒気が流れ込み、21日から22日にかけて山に雪を降らせる目安の寒気が東北や北陸、関東北部まで南下する見込み。北海道はあす20日夜遅くから標高の高い峠や山間部で雪が降り、積雪の恐れ。21日から東日本の標高の高い山で積雪する所も。

あす20日夜〜 今季最強の寒気が南下 北・東日本の山は積雪の恐れも

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きょう19日(木)は、寒冷前線が接近中の北海道や東北北部で局地的に雨が強まっています。
あす20日(金)は、前線上に低気圧が発生し、低気圧が北日本を北東へ進む見込みです。このため、あすは雨のエリアが広がる見込みです。
21日(土)にかけては、次第に西高東低の冬型の気圧配置となり、上空には今季一番の強い寒気が流れ込むでしょう。

上空1500メートル付近の寒気の予想では、0℃以下の山に雪を降らせる目安となる寒気が、あす20日(金)夜以降、北海道の上空から流れ込み、21日(土)夜には東北南部まですっぽりと覆うでしょう。22日(日)未明にかけて一時的に北陸や関東北部まで南下する見込みです。このため、北海道だけでなく、東北や北陸、長野県、関東北部の標高の高い山では雪が降り、積もる恐れがあります。

また、平地に雪を降らせる目安となるマイナス6℃以下の寒気が、21日(土)夜をピークに北海道の日本海側に南下するでしょう。

21日(土) 東日本の山も雨から次第に雪に変わる

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北海道は、あす20日(金)夜は、雨から次第に雪に変わる所が出てくる見込みです。
あす20日夜遅くから、北海道の標高の高い峠や山間部は雪が降り、積雪の恐れがあります。札幌市や旭川市など平地で初雪になる可能性があるでしょう。峠や山間部中心に路面の状況が悪くなる可能性がありますので、十分ご注意ください。

寒気の南下に伴って、21日(土)からは、東北や北陸、長野県、関東北部でも、標高の高い場所では、雨から雪に変わる所がある見込みです。積雪の恐れがあるため、週末、峠道を車で運転される予定のある方は、必ず冬用のタイヤを装備してください。雪道に慣れていない方は運転を控えてください。

また、この週末、山のレジャーを計画されている方は、危険を伴う可能性が高くなります。事前にしっかりと最新の天気予報をご確認の上、安全な行動をとるようにしてください。

21日(土) 東京地方で「木枯らし1号」発表の可能性も

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全国的に、21日(土)は北西の風が強まり、太平洋側も体感的に肌寒くなりそうです。
東京地方ではもしかすると、「木枯らし1号」が発表されるかもしれません。

「木枯らし1号」は、西高東低の冬型の気圧配置となり、その年初めて吹く北よりのやや強い風のことで、東京地方と近畿地方で発表されます。木枯らし1号の発表は東京地方と近畿地方のみで、それぞれ発表には基準があり、期間については、近畿地方では、10月24日の二十四節気の「霜降」から12月22日の「冬至」まで、東京地方は10月半ばから11月末の間が発表の条件とされています。

「木枯らし1号」の発表は、冬支度を進めるサインでもあります。そろそろ、暖房器具が使えるかどうかなど点検をしておきましょう。