日本海側の各地で大気の状態が非常に不安定になっていて、あちらこちらで雷雲が急発達しています。竜巻の可能性が高まっている所もあり、十分な注意が必要です。

日本海側で非常に不安定 北日本では10月の観測史上1位の雨も

きょう27日は前線や上空の寒気の影響で、日本海側を中心に大気の状態が非常に不安定になっています。

今朝は山形県酒田市飛島で10月の観測史上1位を更新する1時間に31.0ミリの激しい雨を観測。北海道松前町でも10月の観測史上1位となる1時間に29.0ミリの雨を観測しました。

午前9時30分現在、石川県、島根県、福岡県などには「竜巻注意情報」が発表されている地域があり、竜巻の可能性が高まっています。

きょうの午前中は北日本を中心に激しい雨や雷雨の恐れがあり、道路の冠水などに十分な注意が必要です。東〜西日本では夜にかけても雷雲が発達しやすい状態が続く見込みです。今は晴れている所も突然の雷雨や竜巻などの突風などにご注意ください。

週末まで大気不安定 天気急変に注意

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不安定な天気をもたらす上空の寒気は、あす28日(土)には東へ抜けるものの、29日(日)には再び強い寒気が流れ込む見込みです。

西日本ではあすには次第に天気が回復しますが、東海や関東、北陸、東北ではあす〜29日にかけても大気の不安定な状態が続くでしょう。今週末のお出かけは空模様の急変に十分ご注意ください。外出先では雨雲レーダーをこまめに確認するようにしましょう。

竜巻が近づいたら 家の中でとる行動とは?

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屋内にいる時に、竜巻が接近してきたら、以下の3つの行動をとってください。

①窓や壁から離れてください。強い風によって窓ガラスが割れて飛び散る恐れがあります。
②家の1階の窓のない部屋に避難しましょう。もし窓がある場合は、窓を閉めて、カーテンを引いてください。雨戸やシャッターがあれば、閉めておきましょう。
③頑丈な机やテーブルの下に入り、身を小さくして、頭と首を守る姿勢をとってください。

竜巻は予測がとても困難で、短時間に猛スピードで様々なものを巻き上げながら、建物などに甚大な被害を与えます。すぐに身を守るための行動をとってください。