中国地方は、今週後半は徐々に寒さが和らぎ、来週は3月下旬並みの陽気となるでしょう。スギ花粉が本格的に飛散し、花粉シーズンの到来となりそうです。花粉症の方は対策をしておいてください。

向こう一週間 次第に寒さ和らぎ 来週は桜が開花するころの暖かさに

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明日7日(水)も寒気の影響で雲が広がりやすく、山陰や中国山地沿いで雨や雪の降る所がある見込みです。
8日(木)から10日(土)は高気圧に覆われて、山陽や山口県を中心に大体晴れるでしょう。朝は冷え込みが厳しいですが、昼間は日差しのぬくもりが感じられそうです。
11日(日)午前は山陽を中心に晴れ間がありますが、午後は気圧の谷の影響で山陰を中心に雨が降るでしょう。
12日(月)から13日(火)はおおむね晴れて、南風で気温がさらに上がります。
13日(火)は最高気温が15℃くらいと、3月下旬並みの陽気になる所もある見込みです。桜が開花するころの暖かさとなりそうです。

花粉が飛びやすい日は?

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中国地方は、わずかながらもスギ花粉が飛散しており、この先暖かくなるにつれて本格的に飛び出し、花粉シーズンの到来となるでしょう。

花粉が飛びやすい日は
・晴れて気温が高い日
・空気が乾燥して、風が強い日
・雨上がりの翌日以降や気温の高い日が2〜3日続いた後
などが挙げられます。

天気図で分かる?風が強いかどうか

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上図は向こう一週間の予想天気図です。(2月6日発表)
周囲よりも気圧が高い所を「高気圧」、低い所を「低気圧」と呼びます。そして気圧の等しい地点を結んで描いた線を「等圧線」と呼びます。
風は気圧が高い方から低い方へと吹き、等圧線の間隔が狭いほど風が強まります。
例えば8日(木)は、高気圧が日本海に張り出し、南に低気圧があるため、中国地方では北寄りの風が卓越するでしょう。
また、12日(月)から13日(火)は移動性高気圧が日本付近を東進する見込みです。高気圧に覆われて晴れそうですが、13日は等圧線の間隔が狭くなっており、南寄りの風が強まる、ということが分かります。

予想天気図からも風が強いかどうかが分かるため、ぜひ参考にしてください。

外出時の花粉対策

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① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。

② マスク
感染症予防として使用している方も多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。

③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。

花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。