寒さは次第に緩み、次の週末には春の陽気になるでしょう。暖かさは長続きせず、春の彼岸の頃は、冷たい北風が吹くことがある見込みです。

今日9日 冷たい北風 最高気温は全国的に平年より低くなった

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今日9日は、広く北よりの風が強めに吹いています。
午後4時までの最大瞬間風速は、仙台市16.8メートル、新潟市19.4メートル、東京都心17.8メートル、名古屋市15.5メートルなどを観測しました。
午後4時までの最高気温は、仙台市7.9℃、新潟市5.7 ℃、東京都心11.2℃、名古屋市8.9℃など、全国的に平年より低くなりました。

天気図を見ると、三陸沖に低気圧、大陸に高気圧があり、本州付近は等圧線の間隔が狭くなっています。このため、広い範囲で冷たい北風が強まっています。

10日〜16日 寒さは次第に緩む 次の週末には春の陽気

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寒さは次第に緩むでしょう。次の週末には、最高気温は九州から関東で20℃くらいまで上がる予想です。4月並みになる所もあるでしょう。

この期間で広く天気が崩れるのは、12日です。全国的に雨が降り、風も強まるでしょう。九州から関東の太平洋側を中心に、荒れた天気になる所がある見込みです。
荒天をもたらすのは、太平洋沿岸付近を発達しながら東進する低気圧です。低気圧の動向によっては、発達した雨雲がかかり、大雨になるおそれもあります。今後、最新の気象情報をご確認ください。

低気圧の通過後は、北風が吹きやすくなりますが、一時的です。

次の週末 なぜ季節先取りの暖かさになる?

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次の週末にかけて寒さが次第に緩み、そればかりか季節先取りの暖かさになる原因の一つは、ヨーロッパ方面から伝わる波のエネルギーです。
ヨーロッパ方面から日本付近にかけて、高気圧と低気圧が交互に並び、東へ伝わる波のエネルギーで、高気圧や低気圧はそれぞれ強まります。中国東北区付近は、高気圧となり、日本付近は、寒気の影響を受けにくくなります。

このよう状況のもと、次の週末は、日本の東に中心を持つ高気圧の周辺に沿って、本州付近に南から暖かい空気が流れ込むでしょう。日差しが届く所も多く、暖かくなる条件がいくつか揃うことになります。

17日〜22日 暖かさ続かず 冷たい北風が吹くことも

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季節は一進一退、暖かさは長続きすることはないでしょう。

20日は二十四節気のひとつ「春分」です。春の彼岸は、春分を中日として前後3日間で、今年は17日から23日です。

彼岸の期間は、広く冷たい北風が吹くことがある見込みです。さすがに真冬に逆戻りとまではならない予想ですが、北海道から北陸付近では雪雲がかかる日があるでしょう。関東から九州の太平洋側を中心に、日差しが届く日が多いものの、日差しの暖かさより風の冷たさが勝ることもありそうです。

春の彼岸の頃 なぜ冷たい北風が吹く?

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17日の彼岸入りの頃から、中国東北区付近の高気圧は弱まる見込みです。変わって東シベリアで高気圧が強まり、日本付近は寒気の影響を受けやすくなるでしょう。

彼岸の期間、千島の東で低気圧が発達しやすい見込みです。高気圧が大陸から東シナ海付近に移動して、西高東低の気圧配置になる時期があるでしょう。このため、広く冷たい北風が吹くことがある見込みです。

余寒は春の彼岸までに和らぐ、とも言いますが、今年は彼岸に入ってからも、冷たい風への対策が必要な日がありそうです。