西日本〜東日本の広い範囲でスギ花粉のピークを迎え、九州や関東などではヒノキ花粉が飛散している所も。今日10日(日)は東京都心で花粉大量飛散のサイン「花粉光環」が出現。今週は12日(火)に雨が降る日以外は、広く「非常に多い」予想です。予想最大値に対する飛散した花粉の割合はどれくらい?

万全な花粉対策必須の1週間

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今日10日(日)は、九州〜関東は晴れて、空気が乾燥し、花粉が非常に多く飛んでいます。東京都心では、花粉大量飛散のサイン「花粉光環」が出現。「花粉光環」は、花粉がたくさん飛んでいる時に太陽の周りに虹のような光の輪ができる現象です。大気中に舞った花粉が太陽の光を曲げることで起こります。

今週は、全国的に雨が降る12日(火)以外は、各地で花粉が「非常に多く」飛ぶでしょう。特に、雨上がりの晴れ、風が強い、空気が乾燥する日は、花粉が非常に多く飛ぶため対策は万全にしましょう。

12日(火)の雨の後は、日に日に気温が上がり、15日(金)からは、関東以西は最高気温が20℃くらいまで上がる見込みです。春本番の暖かさとなり、花粉が大量飛散する予想です。花粉は「付けない・吸わない・持ち込まない」。外出時だけでなく、家の玄関の扉を開ける前に、よく払って花粉を落とすなど対策をしましょう。

スギ・ヒノキ花粉のピーク予測

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広い範囲でスギ花粉のピークを迎えていますが、3月半ばになると九州でヒノキ花粉がピークとなるでしょう。東京都内でも、多摩地域では2月下旬頃からヒノキ花粉の飛散が確認されています。ヒノキ花粉のピークは3月下旬〜4月上旬の所が多いでしょう。仙台はヒノキ花粉の飛散量は少なく、はっきりしたピークは現れない見込みです。

どれくらい飛んだ?

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東京都内では、2月9日(金)にスギ花粉の飛散が開始。過去10年平均(2月15日)より6日早く、昨年(2月10日)より1日早い観測となりました。スギ花粉の飛散開始から1か月経ちましたが、どれくらい飛んだのでしょうか?

東京都アレルギー情報navi.によりますと、予想最大値(スギ・ヒノキ)に対する飛散した花粉数の割合は、青梅で50%、立川で65%など、多摩地域ではすでに半分以上飛散した所もありますが、千代田区22%など都心では20%前後となっています(観測期間:3月4日まで、多摩地域は3月7日まで)。

スギ花粉のピークは3月中旬〜下旬にかけて、ヒノキ花粉のピークは3月下旬〜4月上旬の所が多いため、もう少しの辛抱です。

花粉が多く飛ぶ時間帯は?

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花粉が多くなる時間帯は、その日の気象条件によって変わりますが、都市部の場合、一般的には「昼前後」と「日没後」に多くなるといわれています。

これは早朝、日の出とともに雄花が開き、放出された花粉が風に乗って都市部にやってくるタイミングが「正午ごろ」であること、そして日中、上空高くまで舞い上がった花粉は日没のタイミングで地表付近まで降りてくるためと考えられています。