この先も低気圧や前線の影響で、雨の降る日が多いでしょう。26日(火)頃は低気圧が急速に発達しながら西日本から東日本を通過する予想で、雨や風が強まりそうです。広く荒れた天気となる恐れがあります。

3月としては記録的な大雨

今日24日は前線が九州を通り、本州の南岸沿いに延びています。九州には活発な雨雲がかかり、3月としては記録的な大雨となった所があります。12時間雨量の最大値は長崎県雲仙岳で224.0ミリ、長崎市で217.5ミリ、熊本県五木村で184.0ミリ、熊本県甲佐町で172.0ミリなど、長崎県や熊本県を中心に九州では所々で3月の1位の値を更新しました。

今夜も九州は雨や雷雨で、さらに雨量が増えるでしょう。中国地方や四国から東海も断続的に雨が降りそうです。関東も南部を中心に雨が降るでしょう。

火曜日は荒天の恐れ

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25日(月)も前線は九州から本州の南岸沿いに停滞するでしょう。九州南部は雨や雷雨が続きそうです。九州北部や四国は朝晩を中心に雨雲がかかるでしょう。近畿、東海も夜は広く雨が降りそうです。お帰りが遅くなる方は雨具をお持ちください。関東や北陸も夜は所々で雨が降るでしょう。

26日(火)は低気圧が急速に発達しながら西日本から東日本付近を進む予想です。九州から東北は広く雨が降り、雨量が多くなる所があるでしょう。西日本や東日本は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。全国的に風も強まり、横殴りの雨になる所も。荒れた天気となる恐れがあります。交通機関に影響が出る恐れもありますので、注意してください。

なお、長野県や関東北部、新潟県、東北南部の標高の高い地域では雪が降り、まとまった降雪量となる可能性もあるため、注意が必要です。

金曜日頃もザッと雨が強まる

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27日(水)はいったん天気が回復する所が多いですが、晴天は続きません。28日(木)から29日(金)は低気圧が北海道の北を進み、前線が本州付近を通過するでしょう。28日(木)は九州から東海で雨が降りそうです。29日(金)は全国的に雨で、前線通過時はザッと雨脚が強まるでしょう。

30日(土)は太平洋側を中心に晴れますが、31日(日)は日本海側を中心に所々で雨が降りそうです。

最高気温は28日(木)までは平年並みか低いものの、29日(金)以降は平年より高くなるでしょう。桜の花芽の成長も進みそうです。桜シーズンが近づいてきましたが、雨の降る日が多いため、お花見の計画は開花情報とともに天気予報もこまめにチェックしてください。

冠水道路は危険 車での走行は避けて

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大雨により冠水した道路は危険です。冠水した道路の水位は見た目には判断できません。まだ、たいしたことはないと思っても、危険な深さになっている場合があります。

浸水による車への影響は、車の形や設計により異なりますが、一般的にタイヤの高さの半分を超える深さの水の中を走行すると、エンジンや電気系統に異常が生じ、走行不能となるおそれがあります。タイヤが完全に水没すると、車体が浮いて移動が困難になります。さらに、水深がドアの下にかかると、車外の水圧により内側からドアを開けることが困難となり、ドアの高さの半分を超えると、内側からほぼ開けられなくなります。水深がもっと深くなったり、流れが速くなったりすると、車ごと流される場合もあります。

車を運転中に大雨に遭遇した場合は、できるだけ低い場所を避けて運転してください。特にアンダーパス(立体交差で、鉄道や道路の下を通る掘り下げ式の地下道)は危険ですので、近づかないようにしましょう。万が一、冠水した道路で車が動かなくなった場合には早めに脱出することが重要です。