今日27日(水)、福岡や松山で桜(ソメイヨシノ)が開花しました。ともに昨年より9日遅い開花です。今日は広く晴れて春の陽気となるため、桜開花の便りが続々と届きそうです。

福岡・松山で桜開花

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今日27日(水)、福岡や松山で桜(ソメイヨシノ)が開花しました。
福岡は平年より5日遅く、昨年より9日遅い開花です。福岡の桜は、きょう午前の観測で、4輪花が開いていて、落ちてしまった花が1輪あるということで、それを加えて5輪で、開花の発表となりました。松山は平年より3日遅く、昨年より9日遅い開花です。

今年の桜前線は昨年よりゆっくりスタート。今月23日に全国の気象台のトップを切って高知で桜(ソメイヨシノ)が開花しました。25日には広島や宮崎で、昨日26日には長崎や熊本でも開花の発表がありました。

今日は広く晴れて春の陽気となるため、福岡や松山に続いて桜開花の便りがあちらこちらから届きそうです。

桜の開花日とは

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桜の開花日とは、標本木で5〜6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日です。なお、胴咲き(枝ではなく幹や根から咲く)による開花は、通常の開花とは異なるプロセスによると考えられることから、5〜6輪に含まれません。

観測の対象は多くの地域でソメイヨシノです。ただ、ソメイヨシノが生育できない地域である沖縄県から名瀬にかけてはヒカンザクラ、北海道地方の一部ではエゾヤマザクラが観測されています。

一般的に、桜は咲き始めてから1週間程度で満開を迎えます。ただし、寒冷な地方ほど開花から満開までの期間は短く、東北北部では開花から満開までは4から5日程度と短くなります。

各地のお花見スポットでも「咲き始め」が増える

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上の画像は、全国約1000地点のお花見スポットの開花状況です。薄いピンクは「つぼみ」、それより濃いピンクは「咲き始め」〜「7分咲き」を示しています。
こちらはソメイヨシノに限らず、早咲きの桜なども含んでいるため、すでに満開を迎えているスポットもありますが、九州から東海では、ソメイヨシノが咲き始めているお花見スポットが増えてきました。

広島県の平和記念公園や宮島、高知県の為松公園、大阪府の大井関公園、愛知県の桜淵公園などでソメイヨシノが「咲き始め」となっています。

この先は気温の高い日が続き、桜は一気に咲き進むでしょう。30日(土)と31日(日)は広く晴れて、咲き始めた桜を楽しむのもよさそうです。