本日(4月16日)、道南の松前町で桜(ソメイヨシノ)が開花しました。松前のサクラ開花は、記録的な早さとなった昨年(4月11日)よりは5日遅くなりましたが、平年(4月27日)より11日早い観測となり、昭和57年(1982年)からの観測史上2番目に早い開花となりました。なお、松前のサクラの観測は松前町の独自観測です。

桜前線 記録的な早さで北海道へ上陸

今年の桜前線は、3月12日に高知県の宿毛(気象協会独自観測点)からスタートしました。

その後、寒気の影響を受けて開花は足踏み状態となりましたが、全国的に低温傾向が解消されてきた3月下旬から開花・満開の知らせが届いてきました。

そして桜前線は昨日(15日)に青森に到達、1日で津軽海峡を渡り、本日(16日)松前の開花で北海道に到達しました。(例年では、青森が咲いてから4、5日で北海道へ上陸します)。

今年の松前の開花は、昨年より5日遅く、平年より11日早い観測となりました。昭和57年(1982年)の観測開始以来2番目に早い開花で、桜前線の上陸としても2番目に早くなりました。(これまでの最早は昨年2023年4月11日)

開花が記録的に早くなった理由

道内では、3月上旬は寒気の影響を受けやすく、気温は全般に平年よりも低くなりましたが、下旬には平年よりも高くなってきました。

4月に入ると日中の最高気温は平年よりも高い日が多くなりました。
特に昨日(15日)は、松前で23.9度と4月として観測史上最も高い最高気温となりました。この暖かさによって花芽の成長は順調に進み、記録的に早い桜の開花となったと考えられます。