桜前線が北上し、日本は今、春の花のシーズン。緯度や標高などによって違いがありますが、ほとんどの地域では2月に梅が咲き、次いで桃、桜と続きます。ところが、実際にこれらの花を見ても、どの花が梅か桃か桜か、はっきりとした違いがわからない方も多いのでは? でも、花びらの形や花のつき方、葉の出方や幹の質感などを見比べてみると、梅と桃と桜は意外と違いがはっきりしています。

「梅」の花びらは丸い。幹はゴツゴツ。枝から直接花が咲いている。

梅の花びらは丸く、枝から直接花が咲きます。
桜のように塊にならず、1ヵ所から一つずつ花が咲くので、どちらかといえばスカスカした感じです。
葉の形は卵形で、葉の縁がギザギザしています。葉は花が咲いた後から出てくるので、花が咲いている時に葉はありません。
幹の樹皮はゴツゴツしていて、表面に割れ目が入っている時もあります。


「桃」の花びらは楕円形。花と葉が同時に開く。葉の形が細長い。

桃の花びらは楕円形で、梅と同じように枝から直接花が咲きます。
梅は1ヵ所から一つずつ花が咲きますが、桃の場合は同じところから二つずつ咲くので、梅よりも華やかな印象です。
葉の形は梅や桜と違い細長いのが特徴。また、葉は花と同時に出てくるので、花と葉がセットで咲いている木があったら、それは桃です。
幹の樹皮はそれほどゴツゴツしておらず、横方向にうっすらと縞模様があります。

「桜」の花びらはハート型。花柄があるので立体的に咲く

桜は花びらの先が割れていて、ハート型をしています。
花は梅や桃のように枝から直接咲くのではなく、枝から花柄(かへい)が出ていて、その先に花が咲きます。花柄はさくらんぼの軸にあたり、長さはおよそ3〜4cm。花が枝から離れた位置に幾重にも房状に咲いているので立体的に見えるのが特徴で、梅や桃よりも豪華な感じがします。
葉の形は梅とほぼ同じで、葉の縁がギザギザしています。
幹には横方向に縞模様があります。

北海道では、梅・桃・桜が一気に咲く。

日本のほとんどの地域では、春の花のリレーは2月の梅からはじまり、桃、桜と順につながっていきます。ところが、北海道では4月下旬〜5月中旬になると梅・桃・桜が同時に咲き、一気に春が訪れます。本州以南は2月から4月に、ほぼ2ヵ月間以上かけて春がやってきますが、北海道では梅も桃も桜も、チューリップも水仙も、あっという間に一気に咲いて、いきなり春がやってくるようなイメージです。
そろそろ北関東にも桜前線が訪れ、4月も下旬になるといよいよ北海道に上陸します。北海道では桜とともに、梅も桃も咲きます。ゴールデンウィークに北海道を訪れる方は、これらの花の違いが見分けられるか挑戦してみてはいかがでしょう。