新しいことをはじめたいとき、人生の転機になる決断をするとき。その日をいつにするか、なかなか決められなかったり、迷ってしまうことがありますね。そんなときは、気持ちを前向きにしてくれる「縁起の良い日」に注目してみましょう。
1月も後半に入りました。早めに運気を味方に付けて、充実した1年を送りたいですね!

ぜひ活かしたい!運気をあげてくれる今年の「選日」

カレンダーや暦には、年月日以外にも「暦注」と呼ばれるさまざまな情報が記載されています。曜日は「七曜(しちよう)」といい、日(太陽)・月・火星・水星・木星・金星・土星の7つの天体を一週間に配したものです。先勝(せんしょう)・友引(ともびき)・先負(せんぶ)・仏滅(ぶつめつ)・大安(たいあん)・赤口(しゃっこう)の「六曜(ろくよう、りくよう)」は、中国から伝わり日本の暦に定着しました。二十四節気、月の満ち欠け、潮汐(満潮・干潮)、日の出入り、月の出入りなどの気象関連の情報を記載するカレンダーもありますね。
それ以外の記載は総じて「選日」と呼ばれ、中国の「六十干支(ろくじっかんし)」による日や方角の吉凶を見る日柄が、古より人々の生活に根付いていました。今回は、そのなかから特に開運度が高いとされる「己巳(つちのとみ)の日」「甲子(きのえね、こうし、かっし)の日」「天赦日(てんしゃにち)」についてご紹介します。


陰陽五行説に由来する、「十干十二支」とは?

「六十干支」は「十干十二支(じっかんじゅうにし)」ともいい、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせて、中国をはじめとした漢字文化圏の国々で、数字のかわりに長い年数や日数を表すために使われてきました。年・月・日・時間や方位、角度などに対応し、四柱推命などの占いにも応用されています。
◆十干
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
(こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き)
十干は、陰陽五行説の思想に由来します。陰陽では「陰」と「陽」の2つの要素が森羅万象を構成し、相反する要素が調和して自然界が存在します。五行とは、万物は「木・火・土・金・水」の5つの要素で作られているという思想です。木・火・土・金・水に、陰陽(陰=弟、陽=兄)を組み合わせて、下記のように十干が成立します。
木/甲=木の兄(きのえ)、乙=木の弟(きのと)
火/丙=火の兄(ひのえ)、丁=火の弟(ひのと)
土/戊=土の兄(つちのえ)、己=土の弟(つちのと)
金/庚=金の兄(かのえ)、辛=金の弟(かのと)
水/壬=水の兄(みずのえ)、癸=水の弟(みずのと)

◆十二支
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
(ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い)
十二支は、中国で古くから暦の月の呼び方や、時刻、方角にも使われました。もともとは12か月の順番を示すものでしたが、のちに覚えやすいように動物に結びつけられました。

十干十二支はすべての組み合わせがあるわけではなく、十干の「甲、丙、戊、庚、壬」と、十二支の「子、寅、辰、午、申、戌」、十干の「乙、丁、己、辛、癸」と、十二支の「丑、卯、巳、未、酉、亥」が組み合わされるため、六十干支となります。60年で干支がひと回りするため、60歳を迎えると還暦となるのですね。

3大開運日!「己巳の日」「甲子の日」「天赦日」

◆「己巳の日」は、金運・財運アップ!七福神唯一の女神、弁財天の縁日も
「巳」は「へび」のことで、昔からへびは神の使いとされてきました。特に白蛇は、幸福と財産の神として信仰される弁財天の使いといわれています。そのことから巳の日は金運・財運が上がる日とされており、陰陽五行で「己」が持つ土の運気は金を生むといわれています。巳の日に己の日が重なると土の気も加わるため、「己巳の日」はさらに大きなご利益が期待できるのですね。宝くじの購入、銀行口座の開設や財布の購入の日にしてみてはいかがでしょうか。
【己巳の日】
1月21日(木)
3月22日(月)
5月21日(金)
7月20日(火)
9月18日(土)
11月17日(水)

◆「甲子の日」は、とにかく行動に吉あり。良い運気に乗れそう!
甲子は十干十二支の第一番目にあたり、物事をはじめるのにうってつけの日です。十干と十二支の先頭同士の組み合わせなので、甲子の年、甲子の日は古より縁起が良いとされてきました。この日からはじめたことは良い流れに乗って長く続きやすいので、ずっと続けていきたいことをスタートするチャンス!今まで途中で挫折していた勉強や習い事、新しい仕事への取り組みなどに背中を押してくれる日になりそうですね。
【甲子の日】
3月17日(水)
5月16日(日)
7月15日(木)
9月13日(月)
11月12日(金)

◆「天赦日」は、すべてが赦される最強の開運日。婚姻も良し!
読んで字のごとく、この日は百神が天に昇り、天が万物を赦(ゆる)す日。最上の大吉日で、特に婚姻が大吉とされています。新しいことに挑戦するにも、力強いバックアップが期待できそう!一年に5〜6回しか巡ってこない貴重な開運日をぜひ活かしたいですね。
【天赦日】
3月31日(水)
6月15日(火)
8月28日(土)
10月27日(水)
11月12日(金)
※各日は、2021年の今後の日程です

参考サイト
国立天文台「こよみ用語解説」
兵庫県神社庁
参考文献
日本神社歴編纂会編「神社歴」