衣替えをしていたら、服に虫食い穴を見つけてしまった…という経験をしたことがある方は多いでしょう。お気に入りの服に虫食い穴ができてしまうと精神的なショックを受けるのはもちろん、新しい服を買うためのコストもかかってしまいます。大切な服を長く着られるよう、虫食い被害を防止するための対策を徹底しておきましょう。
今回は、衣類の虫食い被害の原因や、その他の穴あきとの見分け方、大切な衣類を虫食い被害から守るための対策についてご説明します。

大事な服を蝕む虫食い現象の原因

お気に入りの服に虫食い穴を開けるのは、家の中にいる衣類害虫の幼虫です。衣類害虫には複数の種類がありますが、日本では甲虫の一種である「ヒメカツオブシムシ」と「ヒメマルカツオブシムシ」、蛾の仲間の「イガ」と「コイガ」の計4種類が代表的な衣類害虫とされています。衣類害虫の成虫は家の中に侵入すると、クローゼットやタンスなどに収納されている衣類に卵を産み付けます。卵から孵化した幼虫は、周辺にある衣類をエサとして成長し、やがて成虫になります。なお、最も数が多いといわれるヒメマルカツオブシムシの成虫の寿命は1ヶ月ほどですが、その間に最大で100個近くの卵を産むため、しっかり対策しておかないと繰り返し虫食いの被害に遭う原因となります。
■衣類害虫はどこから入ってくる?
衣類害虫の成虫は肉眼で見ることは可能ですが、体長が2〜7mm程度と小さいので、多くの人は気付かれないうちに家屋の中に侵入されてしまいます。網戸なら難なく入り込めますし、外干ししていた洗濯物に付いて家の中に入り込む成虫もいます。そのため、侵入を完全に防ぐことに注力するよりも、入ってきた衣類害虫をいかに増やさないかが重要なポイントとなります。


虫食いと、それ以外の穴あきの見分け方

衣類の穴あきはいろいろな原因で発生しやすく、ボタンやファスナーとの摩擦で穴が開くこともあれば、ホックのある衣類と一緒に洗濯したときに金具が引っかかって穴あきができることもあります。そのため、虫食い穴を見つけても「どこかに引っかけたかな?」と考えてしまう方が多いのですが、きちんと対策しないと他の衣類も虫にやられて被害が拡大してしまうおそれがあります。虫食いの被害をこれ以上拡げないためにも、虫食い穴とそれ以外の穴の見分け方を覚えておきましょう。具体的には、以下のような特徴や状況が見られるときは、虫食い穴である可能性が高いといえます。
■1.いくつも穴が開いている
衣類害虫の成虫は、1つの衣類につき数個〜数十個の卵を産み付けるので、1着にいくつもの穴が開くケースがほとんどです。逆に、どこかに引っかけて複数の穴が開くことは珍しいので、1着につきいくつもの穴が開いていたら虫食いと考えられます。
■2.長期間しまっていた
衣類を収納するときは問題なかったのに、衣替えで久しぶりに衣類を出したら穴が開いていた…という場合は虫食いの可能性大です。穴が開いていなくても、生地の起毛が部分的に薄くなっていたり、うっすら線が入っていたりする場合は虫食いを疑った方がよいでしょう。

大事な服を虫食いから守るための対策

では、お気に入りの服を虫食いから守るためにはどのような対策を取れば良いのでしょうか。ここでは、自宅でできる虫食い対策の方法を4つ紹介します。
■1.衣類は洗濯してから収納する
衣類害虫は、衣類の繊維だけでなく、食べこぼしや皮脂汚れなどもエサにして成長します。汚れたままの衣類をそのまましまい込むと、衣類害虫のエサが増えて繁殖を増長させる原因となりますので、必ず洗濯してから収納することを心がけましょう。
■2.クローゼット・タンスはこまめに換気・掃除する
衣類害虫は、気温15〜25℃、湿度60%以上の環境下で最も活動が活発になるといわれています。クローゼットやタンスは湿気がこもりやすい場所ですので、定期的に換気を行い、内部の湿気を外に逃がしましょう。また、クローゼットやタンスの中をこまめに清掃していれば、潜んでいた虫を除去することもできます。
■3.防虫剤を使う
市販されている防虫剤をクローゼットやタンスに使えば、虫を寄せ付けにくい環境を作ることができます。防虫剤から発せられるガスは空気より重く、下方に溜まっていくので、防虫剤は衣類の上に置くようにしましょう。また、防虫剤を置く量は、衣類の数やクローゼット・タンスの容量によって異なりますので、パッケージに記載されている適量を守って使用することが大切です。
■4.虫を家に持ち込まない工夫を採り入れる
衣類害虫の侵入を100%防ぐのは困難ですが、少しでも数を減らせるよう、虫を家に持ち込まないための工夫を採り入れましょう。具体的には、外出先から戻ってきた際、家に入る前に手やブラシで服を払う、外干ししていた衣類を取り込むときに洗濯物を手で払うなどです。衣類害虫の成虫はよく見ればわかるので、ていねいに払って家への侵入を防ぎましょう。

虫食い対策を徹底して大事な衣類を守ろう

カツオブシムシやイガなどの衣類害虫が家に侵入すると、服の繊維を食べられて大事な衣類に穴が開いてしまいます。衣類害虫は体が小さく、ほんの少しのすき間から侵入するので、クローゼットやタンスをこまめに換気・掃除したり、防虫剤を使ったりして、しっかり虫食い対策を行いましょう。また、衣替えで衣類をしまうときは、洗濯して虫のエサとなる食べこぼしや皮脂汚れを落としてから収納するのがポイントです。
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