人数が多い家庭や、忙しくてなかなか洗濯まで手が回らない方は、一回あたりの洗濯物の量が多くなりがちです。しかし、「何度も洗濯機を回すのは面倒だから」と洗濯物をぎゅうぎゅうに詰め込むとトラブルリスクが高まる可能性があるので要注意です。
今回は、洗濯機に入れる洗濯物の適正量と、洗濯物を詰め込むリスク、洗濯物を溜めすぎないコツをご紹介します。

洗濯機に入れる洗濯物の適正量とは

一回あたりの洗濯物の適正量は、使用する洗濯機の機種によって異なります。家庭用洗濯機の場合、一人暮らし向けなど小容量のものは5〜6kg、ファミリー向けなど大容量のものは8〜9kgのものが一般的です。
しかし、洗濯のたびに洗濯物の重さを量り、適正量の範囲内で洗濯物を入れるのはあまり現実的ではありません。ではどうやって適正量を判断するのかと言うと、洗濯槽の容量に対する洗濯物の割合を基準にするのが一般的です。
具体的には、洗濯槽の容量を占める洗濯物の割合が6〜7割程度になるのがベストです。“洗濯物を入れた際、洗濯槽の部分が5cmほど見える状態”を目安にすると、機種による容量の違いに関係なく、洗濯物の量が適正かどうか判断することができます。

ただ、サイズが同じでも、通常のスラックスとデニムでは重量に差が生じます。服の素材や種類によっては、6割以下でも容量(kg)の上限を超えてしまう可能性がありますので、重量のあるものを洗うときは、衣類ごとの重量の目安を参考にしましょう。

以下では、主な衣類の重さの目安をまとめました。

【衣類/おおよその重量】
下着/約70g
半袖Tシャツ/約250〜300g
長袖Tシャツ/約300〜350g
スカート/約400〜500g
スラックス/約400〜500g
ジーンズ/約1kg
ハーフパンツ/約350g
タオル/約50〜80g
バスタオル/約300g

たとえば5kg容量の洗濯機なら、半袖Tシャツ3枚、スラックス2本、スカート2枚、ジーンズ1本、タオル5枚、バスタオル2枚、下着5枚くらいがちょうどよい量になります。


洗濯物を詰め込みすぎるリスク

洗濯物を洗濯機の容量以上に詰め込むと、以下のようなリスクがあります。

■洗浄力の低下
洗濯機は、縦型なら洗濯槽の底についている回転羽根の攪拌による「もみ洗い」を、ドラム式は衣服を持ち上げて上から落とす「たたき洗い」と、もみ洗いの2種類によってそれぞれ衣類の汚れを落とす仕組みになっています。
どちらの場合でも、適度なスペースがないとうまくもみ洗い、たたき洗いを行うことができないため、洗濯物をぎゅうぎゅう詰めにすると洗浄力の低下につながります。特に皮脂汚れや食べこぼしなどの頑固な汚れが落ちにくくなるので要注意です。

■生乾き臭の発生
皮脂や食べこぼしなどの汚れが雑菌によって分解されると、いわゆる「生乾き臭」と呼ばれる嫌な臭いが発生する原因となります。生乾き臭は一度付着するとなかなか取ることができないので、洗浄力の低下を招く洗濯物の詰め込みすぎは控えたほうが無難です。

■洗濯機の故障・不具合
洗濯機に規定容量以上の洗濯物を詰め込むと、洗濯槽や回転羽根に余計な負担がかかり、故障や不具合を起こす可能性があります。洗濯機を長持ちさせるためにも、洗濯物の入れすぎには注意する必要があります。

洗濯物の溜めすぎを防ぐコツ

洗濯機を2回以上回す手間をかけず、かつ洗濯物の適正量を守るためには、洗濯物を溜めすぎないよう工夫する必要があります。
ここでは、洗濯物の溜めすぎを防ぐコツを2つご紹介します。

■1. タイマーを活用する
洗濯物の溜めすぎを防ぐためにはこまめに洗濯する必要がありますが、「朝に洗濯する時間がない」「疲れて帰宅すると洗濯する気が起きない」など、さまざまな問題でこまめに洗濯できないケースもあります。
そんなときは、洗濯機についてタイマー機能を上手に活用しましょう。起床時間または帰宅時間に合わせてタイマーをセットしておけば、起きた後または帰宅後に衣類を干すだけで済むので、洗濯にかかる時間を短縮できます。
ただ、洗濯し終えた衣類を洗濯機の中に長時間放置すると、雑菌が繁殖して生乾き臭の原因となります。乾燥機能付きの洗濯機がある場合は、洗濯〜乾燥までタイマーに任せておいて、あとは畳むだけという状態にしておくと、より洗濯の手間を省くことができます。

■2. 衣類やタオルの使用量を見直す
1人あたりの洗濯物の量の目安は、およそ1.5kgといわれています。[注1]
もちろん個人差はありますが、1人につき1.5kgの基準を大幅に超える場合は、必要以上に洗濯物が出てしまっている可能性があります。
1日3枚使っていたタオルを2枚にするなどして、洗濯物を減らすのがおすすめです。また、ジーンズやニットなどは汗や汚れが付着していなければ毎回洗う必要はありませんので、衣類ごとの洗濯回数も見直してみましょう。

[注1]一般社団法人 日本電機工業会:電気洗濯機

洗濯物の詰め込みすぎはNG!適正量を守って洗濯しよう

洗濯物を洗濯機の容量以上に詰め込みすぎると、洗浄機能の低下や生乾き臭、洗濯機の故障・不具合などの原因となります。洗濯機のタイマー機能を活用したり、洗濯物の使用量そのものを見直したりして洗濯物の溜めすぎを防ぎ、適正量を守って洗濯することを心がけましょう。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、洗濯物の乾きやすさを指数で表した「洗濯指数」を公開しています。エリアごとの洗濯指数をチェックすれば、より効率的に洗濯できますので、毎日のお洗濯にぜひご活用ください。