雨の日は晴天の時よりも道路が滑りやすくなるため、交通事故が多発しやすいと言われています。

特にスピードの出る高速道路は、雨でスリップすると大事故につながるおそれがありますので細心の注意を払う必要があります。

今回は、雨の日に高速道路を走行するときの注意点や、安全運転のポイント、気象影響リスクのある道路区間について説明します。

雨の日に高速道路を走行するときの注意点

雨の日に高速道路を走行する際、特に注意したいポイントを3つご紹介します。

■1.アクセル、カーブでタイヤが滑りやすい
雨の日は路面が濡れているため、アクセルを踏んだ時やカーブする時、タイヤが滑りやすくなります。

いつもの感覚で運転していると、加速した際やコーナーを曲がる際にスリップして、他の車や障害物などに衝突するリスクが高くなるので要注意です。

■2.ハイドロプレーニング現象が起こりやすい
ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間に水の膜ができることによってタイヤが浮いた状態になり、ハンドルやブレーキで制御できなくなる現象のことです。

水が溜まっている路面を走る際、タイヤは溝を通して排水しますが、スピードが出ていると処理が追いつかず、水の膜ができやすくなります。
ハイドロプレーニング現象は雨天時のほか、大雨の影響で水たまりができているところ、スピードが出やすい高速道路などで発生しやすい傾向にあります。

■3.視界が悪くなる
雨が降っている日はフロントガラスに絶えず雨粒が落ちてくるので、視界不良になります。

ワイパーを動かしていればある程度雨粒を取り除けますが、排水しきれないほどの大雨が降っているときは前方が見えにくくなるので注意が必要です。

また、雨の日は日差しがないぶん、周囲が暗くなるので見通しが悪くなるリスクもあります。


雨の日に安全に運転するポイント

雨の日の交通事故リスクを低減するために心がけたい安全運転のポイントを4つご紹介します。

■1.十分な車間距離を取る
雨の日は濡れた路面の影響でいつもよりブレーキが効きにくくなっているので、前方の車との車間距離は十分に取るよう心がけましょう。

高速道路での車間距離の目安は、時速100kmの場合は破線5本分以上が望ましいとされています。[注1]

雨の日の車間距離はその約2倍と考え、破線10本分を目安に前方の車との距離を空けることを意識しましょう。

■2.昼間でもライトを点灯させる
雨の日は視界が悪くなるので、昼間でもライトを点灯し、他の車に自車の存在をアピールしましょう。

自車の位置を知らせておけば、接触事故のリスクを低減させられます。

■3.スピードを出し過ぎない
ハイドロプレーニング現象を防止するために、雨天時の高速道路ではなるべくスピードを出し過ぎないよう配慮しましょう。
また、ブレーキは早めに、徐々にかけるよう意識し、急ブレーキによるスリップを防止します。

■4.ガラスの曇り対策を行う
雨の日はフロントガラスが曇りやすく、視界がさらに悪くなるおそれがあります。

事前に曇り止めのクリーナーでガラスを拭いておいたり、エアコンを使って除湿したりして、ガラスの曇りをしっかり予防しましょう。

■5.雨の日特有の死角に注意する
雨の日はサイドガラスに水滴がつくため、普段より見通しが悪くなります。

フロントガラスにはワイパーがついていますが、構造上、隅から隅まで雨粒を除去できるわけではないので、拭き残し部分の視界が悪くなることに注意しましょう。

[注1]神奈川県警察:高速安全走行のポイント

気象影響リスクのある道路区間を知っておこう

県や地域をまたぐような長距離走行の場合、出発地点と通過地点、到着地点では天気が変わる可能性があります。

そんなときは、天気予報専門メディア「tenki.jp」の「道路の気象影響予測情報」を活用しましょう。

天気予報メニューの「道路気象」を選択すると、気象影響リスクのある道路区間の最新情報を手軽にチェックすることができます。

気象影響リスクの高さは、「非常に高い」「高い」「あり」の3段階で区別されていますので、これから利用する道路区間における気象影響リスクの有無や高さを事前に調べ、必要に応じて安全運転対策を行いましょう。

雨の日に高速道路を走行する際は、スリップやハイドロプレーニング現象、視界不良に注意しよう

雨の日の高速道路では、濡れた路面によるスリップやハイドロプレーニング現象が起こりやすくなるほか、雨粒などの影響で視界が悪くなりがちです。

雨が降っている時は、十分な車間距離を取る、スピードを出し過ぎない、ガラスの曇り対策を行うなど、通常よりも安全運転を心がけましょう。