世界ランク12位のバウティスタ=アグ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのATP公式サイトは18日、世界ランク12位のR・バウティスタ=アグ(スペイン)のインタビューを掲載した。両親を失った悲しみやそこからの復帰、妻の存在の大きさなどについて語った。

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31歳のバウティスタ=アグは昨年、1月のカタール・ エクソンモービル・オープン(カタール/ドーハ 、ハード、ATP250)で優勝を果たすと、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)ではベスト4に進出。11月には自己最高の世界ランク9位を記録し、国別対抗戦デビスカップ(スペイン/マドリッド、室内ハード)では2勝をあげ母国のタイトル獲得に貢献した。

しかし、私生活では2016年に父親が事故に遭い介護が必要な状態になると、2018年5月には母親が亡くなった。そして昨年のデビスカップ期間中に父親が亡くなり葬儀に参列。その後代表に戻り国のために戦い抜いた。

バウティスタ=アグはインタビューで「4年間、毎日24時間ストレスを感じていた。それはとても難しいことだった。父のそばにいるとストレスが直接やってきて本当に難しかったから、しばらく離れなければいけないと気づいたんだ。僕は父を半年間、集中治療室で見てきたから。けど、試合に行くたびに父に必要とされていると感じてきた。お互いに支え合いたいと思っていた。幸いにも、父の最期の瞬間に立ち会うことはできたよ」と語った。

「僕は非常に困難な時期を経験してきたと思う。テニスは人生について多くのことを教えてくれた。自由な心を持てるようになった。テニスは僕にとっての避難場所で、起きてしまったこと全てを可能な限り善い方向へ導いてくれる助けとなっていた」

また、困難な時期を乗り越えるために妻であるアナ氏の存在が不可欠だったことも明かした。

「アナはたくさん僕を助けてくれた。僕らの付き合いが始まった直後に父が事故に遭ったんだ。彼女はいつも僕のそばにいてサポートしてくれた。大きな視野を与えてくれる存在であり、結婚式はどのようなものになるのか想像していなかったが、愛する人と一緒にいれることで、とても特別なものになったよ」

最後に最終戦Nitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)出場の夢を語った。昨年の同大会開催時点でバウティスタ=アグは世界ランク9位だったため補欠となり、会場で期間中を過ごしていた。

「引退する前に達成したい目標の1つ。それがどれほど難しいことか分かってもいるし、何シーズンかはそこに近づいたことも知っている。執着しているわけではないけど、いつか達成したい目標であることには変わりない。僕のモチベーションを維持しているのは競争力。選手としても人としても競争力が強いと自分で思っている。常に改善して勝ちたいと思っているし、自分の試合に何か加えていく変化が好きなんだ。今は自宅でトレーニングを続けて、健康的な生活をしている。高いレベルで大会に出場して、キャリア最高の瞬間を過ごせるように、スポーツに全力を尽くしたい」

男子テニスツアーは現在、新型コロナウイルスの影響で7月31日までの中止が決定している。

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