決勝進出を果たしたルード
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男子テニスのツアー最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は19日、シングルス準決勝が行われ、第3シードのC・ルード(ノルウェー)が第6シードのA・ルブレフを6-2,6-4のストレートで破り、初の大会優勝に王手をかけた。試合後には「すべてが思い通りになった」とコメントしている。

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Nitto ATPファイナルズは年間の獲得ポイント上位8名のみが出場できる大会。昨年は第3シードのA・ズベレフ(ドイツ)が第2シードのD・メドベージェフを6-4, 6-4のストレートで破り、2018年以来3年ぶり2度目の優勝を飾った。

13日から18日にかけて行われた予選ラウンドロビンの結果、グリーングループは1位がルード、2位がT・フリッツ(アメリカ)、レッドグループは1位がN・ジョコビッチ(セルビア)、2位がルブレフとなり、この4名が決勝進出をかけて19日の準決勝に臨むこととなった。

この試合、ルードは第5ゲームでブレークに成功すると角度のつけたストロークを展開し、ルブレフに良い体勢でショットを打たせることなく第7ゲームでもブレーク。アンフォースドエラーを2本に抑え、5ゲームを連取し32分で先行した。

第2セットでも主導権を握り続けたルードは第1・第3ゲームでブレークを奪い4ゲームを連取して圧倒。第1セットから9ゲームを続けて取り、勝負を決定づけた。最後まで集中力を維持したルードは、試合を通してファーストサービスが入ったときに77パーセントの確率でポイントを獲得。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第8ゲームでこの日初めてブレークを許したもののリードを守り切り、1時間8分で勝利した。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはルードのコメントが掲載された。

「物事がうまくいっているのは明らかだが、時にはうまくいきすぎたりすることもあるからね。だから、ボールがあれば何でもできるような気がして、少し先回りしてしまうんだ。アンドレイ(ルブレフ)はフォアハンドでアグレッシブに素晴らしいリターンを打ってきた。もちろん、少しは躊躇してしまったこともあった。幸運なことに、第2セットの5-4の時点でニューボールでサーブできたから、それがとても役に立った。僕はあまり多くのストレスを感じていなかったよ。今日はすべてが思い通りになったという感じだ」

ルードは大会初優勝をかけて、決勝で第7シードのジョコビッチと対戦する。ジョコビッチはR・フェデラー(スイス)の持つATPファイナルズ最多6度の優勝記録に並ぶ権利を得て決勝に進出。準決勝で第8シードのフリッツをストレートで退けている。

決勝に関してルードは「彼(ジョコビッチ)はすべてにおいて弱点があまりない選手なんだ。でも、彼だって人間だ(笑)。2週間前のパリ・マスターズ決勝でルーネに敗れているから」と語った。

「彼のキャリア、人生において毎日このような決勝を戦っているわけではない。彼も少しはプレッシャーを感じるだろう。多くのことが懸かっているんだ。ランキング的には僕は彼より上かもしれないけど、実際は負け犬のような気分だよ。彼はこの大会で5回優勝しているし、僕はそのすべてをテレビで見てきた。彼のプレーがいかに素晴らしいかを知っているんだ」

ルードとジョコビッチは過去3度対戦し、ルードの0勝3敗。直近では今年5月のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)準決勝で、そのときはストレート負けを喫している。また、過去3試合でルードは未だ1セットも獲得できていない。