ボルナ・チョリッチ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は3日にシングルス準々決勝が行われ、第17シードのB・チョリッチ(クロアチア)がラッキールーザーで本戦に出場している世界ランク92位のD・アルトマイアー(ドイツ)を6-3, 6-3のストレートで破り、同大会で自身初の4強入りを決めた。

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世界ランク20位のチョリッチは、マドリッド・オープンに6度目の出場で、最高成績は2017年に記録したベスト8進出。今シーズンは2月のドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)で8強入りしたものの、その後の4大会ではすべて初戦敗退を喫するなど調子が下降した状態で今大会を迎えた。

今大会、初戦となった2回戦で世界ランク106位のH・ガストン(フランス)を6-3, 6-3で破って2ヶ月ぶりの勝利をあげると、3回戦で第12シードのH・フルカチュ(ポーランド)を7-6 (7-3), 6-3、4回戦では第29シードのA・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を6-7 (5-7), 6-3, 7-6 (7-5)の激戦を制して準々決勝に駒を進めた。

対するアルトマイアーはATPマスターズ1000シリーズの本戦に5度目の出場でこれまで通算1勝4敗。今大会はラッキールーザーを生かしてベスト8進出と躍進した。

初顔合わせとなったこの試合、チョリッチはサービスゲームで80%の確率でポイントを獲得してアルトマイアーに1度もブレークチャンスを与えず。1ブレークアップで第1セットを先取すると、第2セットも第1ゲームでブレークに成功する。チョリッチは第9ゲームで0-40とトリプルマッチポイントを迎えると、最後はアルトマイアーのバックハンドが大きくサイドアウトし、1時間14分でチョリッチに軍配が上がった。

試合後のチョリッチのオンコートインタビューのコメントが男子プロテニス協会のATP公式サイトに掲載され、「準決勝に進出できて、とにかく嬉しい」と喜びを語った。

「ここマドリードでプレーするのは大好きだ。ここでのプレーはとても良い思い出だし、良いプレーができると思っていたんだ。早く会場入りして、大会に備えることができた」

勝利したチョリッチは準決勝で第1シードのC・アルカラス(スペイン)と対戦する。大会2連覇を狙うアルカラスは、同日に行われた準々決勝で第10シードのK・ハチャノフを6-4, 7-5のストレートで破り、準決勝進出を決めた。

チョリッチは初対戦のアルカラスについて、「彼は信じられないような状態の選手だ。だからこそ彼が優勝候補だし、僕はコートで自分自身が試合を楽しむつもりだ。 このスタジアムでプレーするのは好きだし、(準決勝は)とてもクールな感じになるだろうね」

チョリッチがATPマスターズ1000で準決勝に進出するのは、優勝を飾った昨年8月のW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)以来、通算4度目。

チョリッチとアルカラスの準決勝は、アルカラスの20歳の誕生日となる5日に行われる。



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