アスラン・カラツェフ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、ドクレー、ATP1000)は4日、シングルス準々決勝が行われ、予選から出場している世界ランク121位のA・カラツェフが同99位のジャン・ジジェン(中国)を7-6 (7-3), 6-4のストレートで破り、「ATPマスターズ1000」初のベスト4進出を果たした。試合後の会見では「トップレベルに戻ってきている」と明かしている。

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カラツェフは3つのツアータイトルを獲得しており、昨年には自己最高14位という記録を残したものの、昨シーズン後半から徐々にランクを落とし現在は121位に。今季は1月のタタ・オープン・マハーラーシュトラ(インド/プネ、ハード、ATP250)で4強入りしたものの、その後は成績が安定せず、前週のBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、レッドクレー、ATP250)では2回戦で敗れている。

今大会では予選2試合を勝ち抜き本戦入りすると1回戦で世界ランク70位のL・ジェレ(セルビア)、2回戦で第23シードのB・ファン・デ・ザンスフルプ(オランダ)、3回戦で第16シードのA・デ ミノー(オーストラリア)、4回戦で第2シードのD・メドベージェフを下し8強入りした。

この日の第1セット、両者は1度もブレークを許すことなくタイブレークに突入。タイブレークに入るとカラツェフは3度のミニブレークに成功し、先行する。

続く第2セットでは第1ゲームでカラツェフがこの試合唯一のブレークに成功。そのままリードを保ち、1時間41分で勝利した。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにカラツェフのコメントを掲載し「自分のコンディションに満足している。トップレベルに戻ってきている。いいプレーができているし、体調もいいよ。予選から一戦一戦、難しくなってきているので、もっと頑張らないといけないね。今大切なのはしっかり回復すること」と語っている。

「今年は100位以内でスタートできたけど、その後、多くの試合で敗れ順位を落とした。でも、信じて続けることが僕には必要。僕には常にサポートし、信じてくれるチームがいるんだ」

勝利したカラツェフは準決勝、ラッキールーザーで本戦入りした世界ランク65位のJ・シュトルフ(ドイツ)と対戦する。シュトルフは準々決勝で第4シードのS・チチパス(ギリシャ)を7-6 (7-5), 5-7, 6-3のフルセットで下しての勝ち上がり。

同日には第1シードのC・アルカラス(スペイン)と第17シードのB・チョリッチ(クロアチア)が4強に駒を進めている。



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