ヤニック・ハンフマン
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男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は16日にシングルス4回戦が行われ、予選を勝ち上がった世界ランク101位のY・ハンフマン(ドイツ)が第6シードのA・ルブレフを7-6 (7-5), 4-6, 6-3のフルセットで破り、「ATPマスターズ1000」大会初のベスト8進出を果たしている。

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今季、4月のフェイズ・サロフィム&Co.米男子クレーコート選手権(アメリカ/ヒューストン、クレー、ATP250)での4強入りが最高成績となっている31歳のハンフマン。今大会では予選を勝ち上がり本戦に出場すると1回戦で世界ランク56位のN・ジャリー(チリ)に勝利。2回戦、第9シードで同9位のT・フリッツ(アメリカ)を下すと3回戦では同83位のM・チェッキナート(イタリア)を退け16強入りした。

この日の第1セット、ハンフマンは第3・第7ゲームで3度のブレークチャンスを掴むも活かせず。サービスキープが続きタイブレークにもつれ込むも4度のミニブレークに成功し、先行する。

しかし、続く第2セットでは世界ランク6位のルブレフに第1ゲームでブレークを許す。第7ゲームでは3度のブレークポイントを凌ぎサービスキープするもリターンゲームではブレークチャンスを掴めず、セットカウント1−1に追いつかれる。

迎えたファイナルセット、第1ゲームでブレークを許したハンフマンだが直後の第2ゲームでブレークバックに成功。その後、互いにブレークチャンスを掴むと第6ゲームでハンフマンが2度目のブレーク。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームでは1度のブレークポイントを凌ぎ、2時間33分の激闘を制した。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにハンフマンのコメントを掲載し「ルブレフのような選手を相手にコートに立つのはとてもいい気分だし、もう怖くはないよ。以前は、そうだったかもしれない。でも、今はそういう人たちを倒せることがわかった。僕は年齢を重ねてきたから、コート上で、特にクレーでは何ができるかわかるし、誰に対しても危険な存在だと感じている」と語った。

勝利したハンフマンは準々決勝で第3シードのD・メドベージェフと対戦する。メドベージェフは4回戦で第19シードのA・ズベレフ(ドイツ)を6-2, 7-6 (7-3)のストレートで下しての勝ち上がり。

同日には第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)、第4シードのC・ルード(ノルウェー)、第5シードのS・チチパス(ギリシャ)、第7シードのH・ルーネ(デンマーク)、第15シードのB・チョリッチ(クロアチア)、第24シードのF・セルンドロ(アルゼンチン)が8強に駒を進めている。