(左から)カリーニナとハダッド=マイア
画像提供:ゲッティイメージズ

女子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、WTA1000)は16日にシングルス準々決勝が行われ、第30シードのA・カリーニナ(ウクライナ)が第12シードのB・ハダッド=マイア(ブラジル)を6-7 (2-7), 7-6 (8-6), 6-3の逆転で下し、ベスト4進出を果たした。この試合の試合時間は3時間41分となり、今シーズン最長となった。

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26歳のカリーニナは今シーズン、ツアー大会で優勝などの目立った成績は残していないのものの、3月中旬までに本戦に出場した6大会中4大会で3回戦に勝ち進むなど安定した成績を残し、3月20日付の女子WTA世界ランキングでキャリアハイの28位を記録している。

今大会は、2回戦で世界ランク73位のA・ブリンコワ、3回戦で同134位のS・ケニン(アメリカ)をストレートで下すと、4回戦では第19シードのM・キーズ(アメリカ)を逆転で破り準々決勝に駒を進めた。

この試合の第1セット、カリーニナは試合開始から4ゲームを連取しリードを広げたものの、ハダッド=マイアに3度のブレークを許し追いつかれると、タイブレークでこのセットを奪われる。

続く第2セット、両者2度ずつのブレークに成功し、このセットもタイブレークに突入。ミニブレークを奪い合う展開となったが、最後は5度目のミニブレークを果たしたカリーニナがこのセットを獲得し、1セットオールに追いつく。

迎えたファイナルセット、カリーニナは序盤に3ゲーム連取を許すも、ファーストサービス時のポイント獲得率が46パーセントに留まったハダッド=マイアに対し第4ゲームから3度のブレークを含む6ゲームを連取。今季最長となる3時間41分の激闘を逆転で制し、ベスト4進出を決めた。

熱戦に勝利したカリーニナは試合後、思わず嬉し涙を流し観客の歓声に応えた。一方、敗れたものの素晴らしい試合を演じたハダッド=マイアにも観客はスタンディングオベーションを送り、ハダッド=マイアは涙を浮かべながらコートを去った。

勝利したカリーニナは、準決勝で第11シードのV・クデルメトバと対戦する。クデルメトバは準々決勝で、第22シードのジャン・チンウェン(中国)を逆転で下しての勝ち上がり。