タイトルを獲得したルバキナ
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女子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、WTA1000)は20日、シングルス決勝が行われ、第7シードのE・ルバキナ(カザフスタン)が第30シードのA・カリーニナ(ウクライナ)と対戦。6-4, 1-0の時点でカリーニナが左太もも負傷のため棄権したため、BNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)に続く今季2勝目をあげた。

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今季、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で準優勝を果たしたあと、BNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)で優勝したルバキナ。その後もマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)でも準優勝し「四大大会」と「WTA1000」3大会で決勝に駒を進めており、今大会で今季4度目の決勝となった。

決勝戦、序盤から激しいストロークの打ち合いとなると互いにブレークチャンスを掴み合う試合となる。1度のブレークに抑えたルバキナはリターンゲームで9度のブレークチャンスを創出し2度のブレークに成功。接戦を制し第1セットを先取した。

第2セット、第1ゲームをルバキナがキープすると、第2ゲームで0-15とルバキナが先行した場面でカリーニナが「左足の踏ん張りがきかない」と審判に伝えメディカルタイムアウトを取得。そのままプレー続行不可能となり1時間5分でルバキナがタイトルを手にした。

女子テニス協会のWTA公式サイトにはルバキナのコメントが掲載されている。

「もちろん、タイトルに満足しているわ。でも、この試合をこういうかたちで終わらせたいとは思っていなかった。アンヘリーナ(カリーニナ)にとっては、最終的には素晴らしい結果だったと思う。彼女はタフな戦いをしていた。彼女の成長には本当に満足している。この調子でいけるといいんだけどね。試合を終えることができなかったのは残念。深刻なものでないことを祈っている。だから、早く回復して、いまの調子でいけるといいな」

一方、負傷により無念の途中棄権となったカリーニナは「WTA1000」初のタイトル獲得とはならなかった。