ケプファー(2022年マイアミOP)
画像提供:ゲッティイメージズ
>>【動画】急遽ハードコートで行われた決勝の様子<<
今大会は当初はクレーコートで行われていたがイタリア北部で続く雨の影響で準決勝と決勝が屋内のハードコートに変更されて実施された。
今大会第1シードのS・バエス(アルゼンチン)はツアー通算2度のタイトルがいずいずれもクレーコートというクレーを得意とする選手で、今大会も順調に勝ち上がったが、ハードコートとなった準決勝でガイオにストレートで敗れた。
また、第2シードのD・ガラン(コロンビア)もプロキャリアでクレーで最も勝利をしている選手だが、こちらもハードコートとなった準決勝でケプファーにストレートで敗れた。
この日の決勝戦、第1セットをタイブレークの末落としたケプファーだったが、第2セットではガイオから2度のブレークに成功し1セットオールに追いつく。
ファイナルセットでは、全ポイントのうち80パーセントのポイントを獲得したケプファーがガイオを圧倒し、1ゲームも与えずに逆転で優勝を決めた。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはケプファーのコメントが掲載されている。
「屋外のクレーコートから高速のインドアコートへ、わずか数時間で移動するのは簡単ではなかったが、適応できたことを誇りに思う」
「この1週間は、僕のキャリアで最も重要なタイトルを手にすることができた素晴らしい1週間だった」
イタリア北部では記録的な大雨が降り、今大会が行われた隣のエミリア=ロマーニャ州では洪水被害が起きていたことから、現在行われているG7広島サミットに参加しているイタリアのメローニ首相は21日の会議に出席せずに被害の対応のため帰国することを発表していた。
テニス界でもJ・シナー(イタリア)が母国の洪水被害に対する支援の呼びかけを自身のSNSに投稿している。