ナダルが14度目の全仏制覇、グランドスラム22勝目に王手

現地6月3日、「全仏オープン」男子シングルス準決勝が行われ、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク3位)と第5シードのラファエル・ナダル(スペイン/同5位)が対戦。ナダルが第1セットを7-6(8)で奪って迎えた、第2セット5-6の第12ゲーム途中でズベレフが右足首を負傷。途中棄権を余儀なくされ、ナダルが決勝に進出を果たし、史上最多14度目の優勝まであと1勝とした。



今大会の準決勝に残った4人のうち、最もランキングの高い25歳のズベレフは、準々決勝で快進撃を続けていた19歳のカルロス・アルカラス(スペイン/同6位)を6-4、6-4、4-6、7-6(7)で下し、2年連続で4強入り。2020年USオープン以来となるグランドスラム決勝進出を狙う。

対するは、この日36歳の誕生日を迎えたナダル。全仏オープンを2005年の初優勝から13度制している“クレーキング”は、足に不安を抱えながらも、準々決勝では前年覇者であるノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)を6-2、4-6、6-2、7-6(4)で下し、14度目のタイトルそしてグランドスラム通算22度目の優勝へ向け、勝ち進んでいる。

両者の対戦成績では、ナダルが6勝3敗と勝ち越しており、クレーコートでは4勝1敗。昨年のATPマスターズ1000ローマ大会以来、約1年1ヵ月ぶりの対戦となった。

ナダルのサーブでスタートした第1セット第1ゲーム、左右に揺さぶられたズベレフだが、コート深くに返球し、ナダルに攻撃を許さず。30-0から4連続ポイントで早くもブレークに成功する。スタートダッシュを決めたズベレフは、その後もキレのあるストロークでテンポ良くサービスキープを続けた。

だが、我慢してサービスキープを続けたナダルは、第8ゲームで焦りからかズベレフにミスが連続で出てブレークバック。それまで抑えていたように見えたエネルギーを全面に出してプレーする。

その後も息詰まる攻防が見られ、第10ゲームではナダルが3度のセットポイント、第11ゲームではズベレフが2度のブレークポイントを握ったが、互いにあと1本が奪えず。6-6となりタイブレークに突入する。

そのタイブレークで先にリードを許したズベレフは、ナダルの揺さぶりを我慢強くプレーし3度のミニブレーク。リードを奪うと、高い打点から放たれる強烈なショットでナダルを苦しめて、2-6とセットポイントを握る。だが、ナダルもここからスーパーショットを連発し追いつくと、9-8でフォアハンドのパッシングショット。ズベレフは触ることができず、1時間半を超える第1セットはナダルの手に渡った。

続く第2セット、疲れからか両者にミスが増え始め、ナダルがブレークすれば、ズベレフも意地のブレークバック。互いに4度サービスゲームを落とし、リズムに乗ることができない。タイブレーク直前の5-6、ナダルのサービスゲームで40-30となったところでまさかの事態が起きる。サイドに振られたズベレフがスライドしようとすると、右足首を捻って大きく転倒。声を上げて、立つことができない。これにはナダルもズベレフのもとに駆け寄る。

ズベレフは車いすに乗り、コート外で出て治療を行ったが、プレー続行はできず。杖をついてコートに再び現れ、ナダルと握手して途中棄権を申し出て、ナダルが2年ぶり14度目の決勝進出を果たした。

決勝は、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同8位)と第20シードのマリン・チリッチ(クロアチア/同23位)の勝者と対戦する。

■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート



著者:Tennis Classic 編集部