左足の不安を感じさせず、またも頂点に立ったナダル

現地6月5日、「全仏オープン」男子シングルス決勝、第5シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク5位)は第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同8位)を6-3、6-3、6-0で下して大会最多14度目のタイトル、そして男子では自身の記録を更新する史上最多22度目のグランドスラム制覇を達成。トロフィー・セレモニーでは「今の感情をどう説明していいか、表現が難しいです」としたうえで「まさかここで優勝スピーチができるなんて、自分でも驚いているよ。私にとって最も重要なコートで、また優勝できたんだ。私にとってこれは素晴らしいことで、ものすごいエネルギーが必要なことだった」と語った。



セレモニーでは、まず準優勝ルードがスピーチで「今日、初めて決勝でプレーできた。何より大事なのは、ここでラファ(ナダル)を祝福することだと思う。14回目の優勝、そしてグランドスラム22回目、あなたは素晴らしいチャンピオンだ。あなたを相手にプレーするのがどれだけ大変なのか、実感しました。私は一人目ではありません。みんなわかっていることだ」とナダルを祝福。

そしてナダルのチーム、家族、自身の関係者、感謝を述べると「私にモチベーションを与えてくれた皆さんに、素晴らしい2週間を与えてくれた皆さんに感謝している。ぜひまたここで戦いたいというモチベーションが、すでに湧いてきているんだ。次はフランス語も覚えて、少しはご挨拶したいね(笑)」と応援してくれたファンにも感謝。観客は“ルード”コールで健闘を称えた。

続いてナダルが、初優勝したかのように14度目のトロフィーを掲げると、まさに割れんばかりの歓声がこだまする。その後、スペイン国歌が演奏されスピーチへ。

「キャスパー、君とローランギャロスの決勝で戦えて光栄だった。君は素晴らしいプレーをしたし、素晴らしいキャリアを築きつつあるね。君にとって最高の2週間を過ごせたと思う。ここまで頑張ってこられたこと、私もうれしい。今後の幸運を祈っているよ」とまず、自身のテニス・アカデミーで鍛錬を積むルードのここまでの頑張りを称えたナダル。

自身の関係者、家族などに一通り感謝を伝えると、「本当に素晴らしい大会になった。ローランギャロスに来られることは私にとって、大きな喜びなんだ。ここでは、ホームでプレーしているように心地よくいられる」と述べ、「今の感情をどう説明していいか、どう表現していいかわからない。まさかここで優勝スピーチができるなんて、自分でも驚いているよ。私にとって最も重要なコートで、また優勝することができた。素晴らしいことだ。そして、ものすごいエネルギーが必要なことだった。ここでプレーできているというのは素晴らしいことで、それもパリの皆さんの応援があってこそ。素晴らしい体験をさせてもらっている。今後のことは誰にもわかりません。それでも、まだファイトし続けます」とスピーチを終えた。

“まさかここで優勝スピーチができるなんて、自分でも驚いている”、それは心の底から出た言葉だろう。

前哨戦の「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)では、左足を引きずりながらプレーをし、3回戦で逆転負け。試合後には「足の怪我は治らないから痛みをコントロールしてプレーする方法を見つけなければならない」と語っていた。

多くの人が、ナダルの全仏制覇は簡単なものではないと思ったはず。しかし、終わってみれば14度目の全仏オープンタイトル、そして男子では史上最多22度目のグランドスラム制覇。これぞ“キング・オブ・クレー”というプレーを見せた大会となった。


■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート



著者:Tennis Classic 編集部