「将来、孫に“ラファとシャトリエで決勝を戦ったんだよ”と言える(笑)」と冗談も言ったルード

現地6月5日、「全仏オープン」男子シングルス決勝で、第5シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク4位)に敗れた第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同6位)は、試合後の会見で「彼はクレーコートで信じられないほどに完璧なプレーができる」とナダルのプレーを称えた。



「ラファは2つのフォアハンドを持っていると多くの人が言う。(バックハンドでも)まるで右利きのフォアハンドとプレイしているような感じなんだ。最終的にどこでプレーしていいかわからなくなり、コートを走り回らされすぎた。クレーコートでラファに対して守備的なプレーをしていたら、食べられてしまう」とルード。「第2セットで(ナダルの)サーブが少し乱れ、3-1となったので、そのまま、セットを取り返したかった。でも、そこで彼はステップアップし、必要なときに素晴らしいプレーができることを証明した」、もしブレークされた直後のゲームをキープできていたら…。結局2セット連取されてしまい、第3セットは「少し気持ちが緩んでしまった」「マッチポイントで、ボールがライン上に落ちるのを見たのが最も印象的だった」と振り返っている。

また「グランドスラムの決勝を戦うというのは初めての経験。コートに立ってみて満員のスタジアムを見て、観客の雰囲気を感じるまでは本当に実感が湧かなかった。正直なところ、その状況の中で、快適にいられる自分になるまで少し大変だった」と決勝の雰囲気に少し飲まれた部分もあったという。

そのルードが改めて称賛したのは、ナダルのプレーだ。「長年見てきたように、彼は完全なクレーコートプレーヤーだ。他のサーフェースでもすごいけど、彼はクレーコートで完璧なプレーができる、信じられないほどに。ボールの重さは、ほかの選手の比ではない。ラファとは昨年のトロントで練習して以来、打ってなくて久しぶりだったから、彼のトップスピンに慣れるのは大変だった。晴れ間もあって、ボールがかなり跳ねていたしね」とナダルの重いショットに慣れるだけで時間が必要だったと明かしている。

ただ、「彼が足に問題を抱えているとは試合中は考えていなかったけど、どんなスコアであれ、何かが起こるかもしれない。何があってもあきらめてはいけない」と思いながらプレーを続けたという。

これで「将来、孫に“ラファとシャトリエで決勝を戦ったんだよ”と言える(笑)」と冗談も言ったルードだが、「自分がいいプレーをすれば、上に行けるチャンスもあると早い段階からわかっていた。すべての試合で最高のプレーができたわけではないけど、重要なポイントは取れたと思う。最終的にドローのボトムハーフでチャンスをものにすることができた。2週間、ケガなどもなく長い試合をこなせたことも良い兆候だよ」と、この大会で掴んだものも多いと語っている。

初のグランドスラム決勝進出を果たしたことで、6月6日付けの世界ランクは、自己最高の6位となった。まだ23歳のルードは、これから選手としてのプライムタイムを迎える。今回の経験を糧に、さらなる成長を期待したい。


■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート




著者:Tennis Classic 編集部